2009 Fiscal Year Annual Research Report
グリセロールに対するL. reuteriの遺伝子発現様式のin vivo解析
Project/Area Number |
20580298
|
Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
森田 英利 Azabu University, 獣医学部, 准教授 (70257294)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 知巳 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (60263810)
藤 英博 独立行政法人理化学研究所, 基幹研究所, 研究員 (10353468)
|
Keywords | Lactobacillus reuteri / ロイテリン / in vivo検出 / ノトバイオートマウス / グリセロール代謝 |
Research Abstract |
Lactobacillus reuteri JCM 1112^T(親株)と、そのgupCDE遺伝子破壊(ΔgupCDE)株のノトバイオートマウスを用いて、^<13>C_3-グリセロールの代謝産物であるロイテリンおよび1,3-プロパンジオールのin vivo検出と定量を行った。その産生に関連するL.reuteriの5つの遺伝子についてトランスクリプトーム解析を行い、宿主消化管内のグリセロールの有無が、本菌株の遺伝子発現に与える影響を検討した。 L.reuteriのΔgupCDE株およびL.reuteri JCM 1112^T(親株)をgerm-freeマウスへ経口投与し、それぞれのノトバイオートマウスを作出した。 各ノトバイオートマウスに^<13>C_3-グリセロールを含む飲料水を自由摂取させ、^1H,^<13>C-2次元NMR法により、消化管内容物および糞便中のロイテリンを検出・定量に成功した。さらに、各ノトバイオートマウスの腸管内容物からL.reuteriのRNAを精製し、トランスクリプトーム解析を行い、各菌株おいてグリセロールの有無による遺伝子発現プロファイルを比較した。 その結果、グリセロールの自由摂取により、マウス消化管内のL.reuteriのもつグリセロール輸送遺伝子およびロイテリン合成に関与する5つの遺伝子発現が強くなる傾向を得た。すなわち、消化管に到達したグリセロールによりそれらの遺伝子が誘導されており、in vivoでのロイテリン産生を裏付ける知見を得ることができた。 以上のことから、経口摂取したプロバイオティクスが、消化管内で抗菌物質を産生している証明となる。今後、食中毒細菌を生菌摂取し、抗菌性が発揮されるかどうかを試験する予定である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Journal Article] Complete genome sequence of probiotic Lactobacillus rhamnosus ATCC 531032009
Author(s)
Morita, H., Toh, H., Oshima, K., Murakami, M., Taylor, T.D., Igimi, S., Hattori, M.
-
Journal Title
J.Bacteriol. 191
Pages: 7630-7631
Peer Reviewed
-
-
[Journal Article] Lactobacillus hayakitensis, L.equigenerosi and L.equi, predominant lactobacilli of the intestinal flora of healthy Thoroughbreds2009
Author(s)
Morita, H., Nakano, A., Shimazu, M., Toh, H., Nakajima, F., Nagayama, M., Hisamatsu, S., Kato, Y., Takagi, M., Takami, H., Akita, H., Matsumoto, M., Masaoka, T., Murakami, M.
-
Journal Title
Anim.Sci.J. 80
Pages: 339-346
Peer Reviewed
-
-
-