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2008 Fiscal Year Annual Research Report

反芻動物の脂肪細胞形成に関与する脂溶性シグナル分子の探索およびその機能解析

Research Project

Project/Area Number 20580304
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

佐々木 晋一  Shinshu University, 農学部, 教授 (00003682)

Keywords脂肪細胞分化制御 / シグナル伝達 / 生理活性物質 / 核内転写因子 / PPARγ-2 / レチノイドX受容体 / 肝X受容体
Research Abstract

1)脂肪細胞分化過程における機能未知核内レセプターの発現パターンの解析
現在までに、核内レセプターはヒトにおいて48種類同定されているが、その中8種について、脂肪前駆細胞分化過程における発現パターンを3T3-L1細胞およびラット、ウシめん羊の脂肪前駆細胞を用いて解析した。その中で、PPARγ-2の発現はどの動物種でも分化の進行と共に増加した。レチノイドX受容体および肝X受容体の発現は3T3-L1、ラット脂肪前駆細胞より反芻動物、特にウシ脂肪前駆細胞において高いことが判明した
2)PPARγ-2およびC/EBPs mRNAの発現動態を制御する外因性因子の同定
共役リノール酸(trans-10, sis-12)はPPARγ-2、aP2、adipohilin mRNAの発現を優位に増加させ、脂肪細胞形成に深く関与していることを明らかにした。逆に3T3-L1細胞においてはそれらの発現を減少させ、脂肪細胞への分化を抑制した。ラクトースウレイドは牛乳中に微量存在するといわれているが、ウシおよびめん羊において、ラクトースウレイドはPPARγ-2の発現を抑制することで脂肪細胞形成を抑制することを明らかにした
3)PPARγ-2およびC/EBPsの内因性リガンドの候補因子の探索
めん羊脂肪前駆細胞の分化過程において、酢酸、プロピオン酸、酪酸等のVFAは、PPARγ-2、C/EBPα、aP2の発現を増加させ、特に酪酸はPPARγ-2の内因性リガンドの候補因子となることを立証した。逆に、反芻動物におけるタンパク質合成源として重要な尿素、アンモニアはPPARγ-2 mRNAの発現を抑制した。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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