2008 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子治療を併用した樹状細胞による新規癌免疫治療法の研究
Project/Area Number |
20580325
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
杉浦 喜久弥 Osaka Prefecture University, 生命環境科学研究科, 准教授 (30171143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤澤 隆 大阪府立大学, 大阪府立成人病センター・分子遺伝学部門, 研究員 (80359299)
鳩谷 晋吾 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (40453138)
稲葉 俊夫 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00137241)
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Keywords | 樹状細胞 / サイトカイン / 腫瘍 / 免疫治療 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
イヌサイトカイン遺伝子のクローニングと細胞からのサイトカインの発現 単球から樹状細胞への分化を誘導するサイトカインであるイヌインターロイキン(IL)-4、GM-CSFおよび樹状細胞の成熟および活性化とT細胞の活性化を亢進するサイトカインであるIL-12、IL-18、CD40リガンド遺伝子のクローニングとその発現ベクターの作製を行った。 すなわち、活性化させたイヌ末梢血T細胞からcDNAライブラリーを作成し、既報の塩基配列をもとに設計したプライマーを用いて、IL-4、GM-CSF IL-12、IL-18(タンパクコード部位)、およびCD40リガンド(細胞外ドメイン)のcDNAをPCRによって増幅した。増幅後、cDNAをpCR-Bluntクローニングベクターに挿入し、DH5αコンピテントセルに形質転換して増殖させ、クローニングを行った。クローニングした遺伝子の塩基配列をシークエンサーで解析し、既報の塩基配列のデータに照らして、目的のサイトカインをコードするcDNAのクローンを選択した。単独遺伝子の導入によってIL-18、およびCD40リガンド細胞からの分泌を可能にするために、クローニングしたcDNAの上流にIL-12p40遺伝子から分離したシグナルシークエンスを連結した。このようにして作製した遺伝子を哺乳類に発現可能なpcDNA3.1/myc-His、pSVLなどのプラスミドに挿入し、サイトカイン遺伝子の発現ベクターを作製し、CHO細胞に導入したところ、目的とするサイトカインのCHO細胞からの分泌を確認することができた。
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Research Products
(5 results)