2008 Fiscal Year Annual Research Report
高温性カンピロバクターラリーの病原遺伝子の比較分子生物学
Project/Area Number |
20580346
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
松田 基夫 Azabu University, 環境保健学部, 教授 (50139531)
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Keywords | 遺伝子 / 感染症 / 細菌 / タンパク質 |
Research Abstract |
本研究開始の初年度でまず用いたC.lari株は、UPTC株では日本及びヨーロッパの自然環境由来株5株、日本及びヨーロッパの野鳥(カモメ、カラス)由来の株4株、フランスのヒト由来株4株の合計13株であった。更に対照として、C.jejuniの日本株JCM2013株を用いた。 まず、合計26株のC.lari株の細菌細胞の培養、水溶液中でのゲノムDNAの抽出精製を行った。ついで、プライマーのin silicoなデザイン及び合成、PCR反応、得られたPCR産物からのプローブの作成を行った。更に、合計26株のゲノムDNAとpUC19ベクターとの組換えDNA分子の作成、E.coli DH5α細胞への形質転換、形質転換体のサブカルチャー、組換えプラスミドの抽出。コロニーPCRを行った。そして、サイクルシークエンシング、塩基配列の決定(Hitachi SQ5500)を行った。得られた全塩基配列情報を、解析対象としたC.lari26株すべてについてアライメントし解析した。その際、オペロン構成、遺伝子の方向性、プロモーター構造、構造遺伝子の変異、欠失、付加、偽遺伝子の存在の有無等を比較検討の内容とした。更に、UPTCのウレアーゼ遺伝子群についても同様の解析を行った。1年間の研究によってC.lariのflagellin,cdt,CiaBおよびurease遺伝子についてのいくつかの知見が得られた。
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Research Products
(4 results)