2009 Fiscal Year Annual Research Report
森林資源の供給と有効利用を目指した環境ストレス耐性樹種の創製
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20580360
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
荒川 圭太 Hokkaido University, 大学院・農学研究院, 准教授 (00241381)
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Keywords | 交雑ポプラ / 形質転換 / ガラクチノール合成酵素 / デハィドリン / 凍結抵抗性 / 過冷却能 |
Research Abstract |
本研究では、昨年度に引き続き、北方樹木由来のストレス耐性遺伝子を導入した環境ストレス耐性樹種の創製を目指して研究をおこなっている。材料には形質転換可能なモデル樹種かつ成長の早い交雑ポプラ(ハイブリッドアスペン、Populus tremula×P.alba)を、導入遺伝子にはニホンカラマツ(Larix Kaempferi)木部柔細胞の冬季誘導性遺伝子群の中から複数のストレス耐性に関与する可能性を秘める候補遺伝子をそれぞれ用いることにした。ラフィノース族オリゴ糖合成の基質のひとつであるガラクチノールを合成するガラクチノール合成酵素の遺伝子LkGolSを導入した形質転換体の機能評価を昨年度に引き続き行っている。なかでも木部組織を用いて凍結抵抗性を評価するためには成熟した木部組織の調製が必要である、そのための個体の増殖と成長に時間を要しているため、過冷却能への影響評価は現在継続中である。また、次なる形質転換体の作出のため、カラマツ由来のデハイドリン及びデハイドリン様タンパク質をコードする遺伝子のcDNAを形質転換用ベクター(pBI121)のカリフラワーモザイクウィルス35Sプロモーター下流に挿入し、アグロバクテリウム(Agrobacteriun tumefaciens)法によってハイブリッドアスペンの形質転換を試みているところであり、まだ結果を得られる段階には至っていない。今後は、引き続き形質転換体の導入遺伝子の影響評価を行うとともに、他のストレス耐性に関与する遺伝子を用い、新たな形質転換体の作出を試みる予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Identification of new supercooling-facilitating(anti-ice nucleation)substances from deep supercooling xylem parenchyma cells in katsura tree (Cercidiphyllum japonicum)2010
Author(s)
Wang, D, Fukushi, Y, Kasuga, J, Kuwabara, C, Arakawa, K, Fujikawa, S
Organizer
第60回日本木材学会大会
Place of Presentation
宮崎市
Year and Date
20100317-20100319
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[Presentation] Difference in supercooling-facilitating(anti-ice nucleation)activity among diverse kinds of flavonol glycosides2009
Author(s)
Kasuga, J, Nishioka, A, Kuwabara, C, Wang, D, Suzuki, Y, Fujikawa, E, Arakawa, K, Fukushi, Y, Arakawa, K, Fujikawa, S
Organizer
CRYO 2009
Place of Presentation
札幌市
Year and Date
20090719-20090723
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