2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20580367
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
八田 珠郎 Japan International Research Center for Agricultural Sciences, 利用加工領域, 主任研究員 (60164860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小室 光世 筑波大学, 生命環境科学研究科, 講師 (40251037)
篠原 也寸志 労働安全衛生総合研究所, 環境計測管理研究グループ, 上席研究員 (20321896)
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Keywords | 食品安全性 / 鉱物 / 土壌 / 環境 / 風化 / 重金属元素 / コメ / ヒ素 |
Research Abstract |
穀類生産の増加とともに、安全性に関しては、栽培土壌から穀類への元素の吸収過程において生ずる汚染のリスクを低減することが重要な課題である。現在、数種の汚染元素の調査研究や対策に関する研究が行われている。しかし、作物体中における元素がいかなる化合物として存在し、可食部近傍でどのように分布しているかが重要であり、「元素」の存在量のみの議論では不十分である。そこで、本研究においては、穀類の安全性に影響を及ぼす、土壌から穀類への元素及びその化合物の移動、植物体における吸収、濃集機構の詳細な解明を行うことを目的とする。 平成20年度においては、(1)As(ヒ素)及びZn(亜鉛)鉱床分布地域である木浦鉱山、豊栄鉱山、尾平鉱山(大分県)、土呂久鉱山(宮崎県)における風化による土壌構成鉱物生成プロセスの解明を行った。このときFeが重要な役割を担っていることが判明した。(2)また、コメ可食部における重金属元素の存在位置の決定を行った。この結果、コメ可食部には2種類の異なる化合状態で重金属元素が存在することが明らかになった。(3)さらにその移動と吸収時期を求めるための栽培試験を行い解析中である。
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Research Products
(4 results)