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2008 Fiscal Year Annual Research Report

急性脳症を誘発するスギヒラタケの脳症起因物質の探索

Research Project

Project/Area Number 20590004
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

太田 富久  Kanazawa University, 薬学系, 教授 (50108560)

Keywordsスギヒラタケ / 脳症 / ペプチドグリカン / スフィンゴ糖脂質 / 担子菌
Research Abstract

1.スギヒラタケ脳症の起因物質と仮定したペプチジルポリシアル酸類縁体の精製を行った。
1)スギヒラタケエキスの作成、分画:スギヒラタケを室温で水抽出し、エキスを透析により低分子及び高分子画分を得た。高分子画分はゲル濾過クロマトグラフィーにより分画した。2)高分子画分の分画によるペプチジルポリシアル酸類縁体の精製:小腸膜モデルとして使われているCaco-2細胞障害性を指標としながら、高分子画分をゲル浸透及びイオン交換クロマトグラフィーに付し、細胞障害性を示す画分を得た。同フラクションには細胞毒性を示さないフラクションには存在しない50-75kDaのバンドが検出された。3)糖鎖解析とアミノ酸解析:ペプチドグリカンの糖とタンパク含有率の分析を行ったところ、脳症が多発した2004年と脳症の報告例がない2005年では糖含有率は大きな変化がなく、タンパク含有率に約5%の違いが認められた。4)シアル酸残基の変動の解析:糖組成解析のためのHPLC条件を決定し、各フラクションについてNeuGc及びNeuAcの比率をHPLCにて決定した。
2.Caco-2細胞障害性低分子物質の絶対構造を決定した。
低分子画分から2種のCaco-2障害性物質がこれまでに単離され、そのうち1種は既に報告した(Hasegawa et al., Chem. Pharm. Bull., (2007) in press.)。もう一方のCaco-2障害性物質はこれまでの解析からスフィンゴ糖脂質と考えられ、スペクトル解析により立体構造を決定し、アルコール置換基をビアリールエステル化することによって絶対構造を決定した。
3.生物活性評価
1)Caco-2細胞障害性:水抽出エキスからペプチジルポリシアル酸類縁体を単離する過程でCaco-2細胞障害性を指標として分画を進め、細胞障害性を示す画分を得た。2)炎症性サイトカイン分泌に対する影響:20年度後期からヒト単球系THP-1細胞を用いて、精製したペプチジルポリシアル酸類縁体の炎症性サイトカイン分泌に対する影響を調べた結果、高分子画分のうち1フラクションがIL-1β及びTNF-αの産生を促進することが判明した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] N-glycoryl neuraminic acid from edible/toxic mushroom pleurocy bella porrigens2008

    • Author(s)
      J. Date, T. Takata, T. Tatsuno, Y. Ishigaki. F. Takano, T. Ohta
    • Organizer
      The 4^<th> KSP-JSP-CCTNM Joint Symposium on Pharmacognosy, 2008
    • Place of Presentation
      Gangneung, Korea
    • Year and Date
      2008-06-18

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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