2008 Fiscal Year Annual Research Report
免疫賦活作用を示すコンドロイチン硫酸糖鎖活性中心の徹底解明
Project/Area Number |
20590032
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
戸井田 敏彦 Chiba University, 大学院・薬学研究院, 教授 (60163945)
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Keywords | コンドロイチン硫酸 / 免疫賦活活性 / オリゴ糖ライブラリーの構築 |
Research Abstract |
1.本年度は市販品のサメ軟骨由来およびクジラ軟骨由来コンドロイチン6硫酸(N-アセチルガラクトサミン6硫酸残基の含量が60〜70%)を二酸化チタン存在下370nm〜430nnの高圧水銀ランプにより光分解し、コンドロイチン硫酸オリゴ糖を調製した。照射時間を6〜12時間の範囲で反応を行うことにより、2糖〜40糖(分子量450〜9000)のオリゴ糖を含む画分を調製した。これらの画分を分取用および分析用HPLCおよび核磁気共鳴装置・質量分析装置によりその構造解析を行うとともに、新たに硫酸化糖鎖の質量分析法に挑戦し、これに成功した。。 2.単離・精製したコンドロイチン硫酸オリゴ糖を、三酸化イオウ・ピリジン錯体により反応温度40℃で完全硫酸化体を、さらにシリル化試薬N,0ビストリメチルシリルフルオロ酢酸により、N-アセチルガラクトサミン6位の硫酸基を特異的に脱離、あるいは10%メタノールを含むジメチルスルホキシド中80℃24時間反応し、完全脱硫酸化体を調製し、4種の異なるコンドロイチン硫酸オリゴ糖ライブラリーを構築した。 3.マウスに調製したコンドロイチン硫酸オリゴ糖を経口投与し、血液中の濃度を私たちが開発したミクロ除タンパクーポストカラムHPLC法により追跡し、腸管吸収とコンドロイチン硫酸分子量および硫酸化度の関係を解明した。
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Research Products
(13 results)