2008 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームモデルラットのメタボローム解析
Project/Area Number |
20590047
|
Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
松永 久美 Mukogawa Women's University, 薬学部, 准教授 (70271418)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩中 淳 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (20164759)
|
Keywords | メタボローム解析 / 分子インプリントポリマー / リン酸化ペプチド |
Research Abstract |
プロテオーム解析に加えて、メタボリックシンドロームモデルラットのメタボローム解析技術を投入することができれば、新しいバイオマーカーの発見につなげることができる。そこで、1)リン酸化合物に対するMIPの調製:テンプレート分子にリン酸ジフェニル,機能性モノマーに4-ビニルピリジン,架橋剤にグリセロールジメタクリレート,希釈剤に1-ヘキサノールを用い,多段階膨潤重合法により調製した.また,テンプレート分子を用いないで同一条件下で重合したノンインプリントポリマー(non-imprinted polymer,NIP)も調製した.2)リン酸化ペプチドの特異的認識へのMIPの適用:試料として,β-caseinおよびfetuinのトリプシン消化物を用いた.調製したMIPまたはNIPとODSカラムを接続し,移動相として2mM酢酸アンモニウムと2mM酢酸アンモニウムを含む水-アセトニトリルの混液を用い,グラジエント溶出した.検出はESI法により,正および負イオンモードのQ1スキャンで測定した.MIPおよびNIPを用いて得られたクロマトグラムを比較し,NIPを用いた場合のみに検出されたピークをQ1スキャンで測定したところ,これらのトリプシン消化物に含まれているリン酸化ペプチドを検出することができた.以上の結果より、調製したMIPはリン酸化ペプチドの認識が可能であり、リン酸化ペプチドの検出および同定に適用できることが示唆された.細胞内有機物質の選択的な抽出などメタボローム解析への利用が期待される.
|
Research Products
(3 results)