2010 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームモデルラットのメタボローム解析
Project/Area Number |
20590047
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
松永 久美 武庫川女子大学, 薬学部, 准教授 (70271418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩中 淳 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (20164759)
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Keywords | メタボローム解析 / 血漿 / リン酸化合物 |
Research Abstract |
メタボノミクスでは、尿や血漿など生体試料を分析することにより、代謝物が定常状態から変化することが期待されれば、メタボローム解析技術を投入することで、このような変化を統計解析により見出し、バイオマーカーの検索を実施することができる。そこで、経時的に採取したメタボリックシンドロームモデルラットおよび正常ラットの血漿にアセトニトリルを加え、除タンパク後、希釈して^1HNMR測定した。試料と0.2Mリン酸塩緩衝液を2:1の比率で混合し、約10分間室温で放置後、13,000rpmで10分間遠心し、上澄を試料とした。また、LC/MSを用いた測定方法およびモノリスカラムを用いた分離方法を検討した。NMR測定では、スペクトルをパターン化し主成分を分析したが、NMRシグナルのパターンの変化や代謝物のパターンの変化の分類には至らなかった。そこで、リン酸化合物にターゲットをしぼり、テンプレート分子にリン酸ジフェニル、機能性モノマーに4-ビニルピリジン、架橋剤にグリセロールジメタクリレート、希釈剤に1-ヘキサノールを用い、50℃で24時間重合し、リン酸化合物をキャッチするための分子インプリントポリマーを調製した。分子インプリントポリマーへのリン酸化合物の保持能および分子認識能を評価するとともにリン酸化合物の特異的認識に適用し、ターゲット分子を選択的に抽出することにより定量に用いた。これらの結果は、メタボローム解析への適用の可能性を示唆している。
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Research Products
(2 results)