2008 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変細胞・動物を用いた動脈硬化モデル評価系の構築と創薬研究
Project/Area Number |
20590078
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
岡野 登志夫 Kobe Pharmaceutical University, 薬学部, 教授 (20131542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須原 義智 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (30297171)
中川 公恵 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (90309435)
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Keywords | 遺伝子改変細胞 / 遺伝子改変動物 / 動脈硬化モデル / 活性型ビタミンD / ビタミンK / 受容体 / 活性化酵素 / 活性評価 |
Research Abstract |
平成20年度において、以下の2つの目標をほぼ達成することができた。 1.遺伝子改変マウスの作成と飼育環境整備 ビタミンD受容体遺伝子欠失マウス(VDRKO)の継代飼育は、高カルシウム・高ラクトース含有飼料を与えることにより野生型マウスと同様に成長することを確認した。ビタミンD活性化酵素遺伝子欠失マウス(1aOHaseKO)の継代飼育は、離乳後直ちにαカルシドールを経口投与することにより、順調に成長することを確認した。VDRKOと1aOHaseKOのダブルノックアウトマウスは、VDRKOのヘテロマウスと1aOHaseKOのヘテロマウスとの交配によって作出することに成功した。現在、高カルシウム・高ラクトース含有飼料により順調に成長している。今後、これらの動物から血管平滑筋細胞を培養し、血管石灰化能を検討する。 2.遺伝子改変細胞の作製と表現型解析 ヒト骨芽細胞様細胞(MG-63)にビタミンD受容体、ビタミンD活性化酵素、γ-グルタミルカルボキシラーゼ、ビタミンKエポキシドレダクターゼ、カルメニン、ビタミンK還元酵素(NQO1,NQO2)のsiRNA導入による各遺伝子のKnockdown(mRNAレベルで80%以上)細胞の作出に成功した。また、ビタミンD受容体(VDR)およびビタミンK受容体(SXR)の結合能評価に用いるためのルシフェラーゼ・レポーターアッセイシステムの構築に成功した。 3.血管石灰化の細胞モデル系を構築するために、血管平滑筋細胞を用いたMatrix Gla Protein(MGP)の発現ベクターの作成中である。
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Research Products
(17 results)