2008 Fiscal Year Annual Research Report
インターフェロン制御転写因子の生物学的機能について
Project/Area Number |
20590081
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
益見 厚子 National Institute of Infectious Diseases, 血液・安全性研究部, 研究員 (70165728)
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Keywords | インターフェロン / IRF-2 / 血液細胞分化 / 転写因子 / 骨髄細胞 |
Research Abstract |
本研究はIRFというインターフェロン系で見いだされた因子を血液分化系関連因子としての可能性を推定し、既に知られている血液系分化因子との相互作用を見いだし、IRF-2の血液分化制御における重要性を新規に見いだすことを目的とした独創的な研究として行なわれた。 以下のように研究計画に沿った成果が得られた。 1)IRFの血液系転写因子の制御-IRF-2が造血幹細胞の分化誘導においてどの因子を制御しているかを血液系因子(GATA-1,NF-E2等)を標的にその遺伝子の上流においてISRE様の配列を検索したところ、IRF-2が血小板産生に重要な表面マーカーであるCD41のプロモーターを制御していることが示唆された。2)血液系細胞におけるIRF-2発現-IRF-2遺伝子をレトロウイルスの系を用いてマウスの造血/前駆細胞に発現させて、RNAを取り、real-time PCRで巨核球細胞分化に関連の有る遺伝子の発現を検討したところ、CD41以外にPF4,GATA-1の上昇が確認された。3)IRF-2結合因子の探索-転写因子同士の結合を探索する。まずTF-TF bindingアッセイキットを用いて検討した。造血系に重要な転写因子GATA-2との結合が見いだされた。4)結合サイトの検索-IRF-2と3)で見いだされたGATA-2がお互いにどの領域で結合が担われているかを検討した。それぞれのcDNAからDNA結合ドメイン、N末、C末の欠損した変異cDNAを作成し、これらの遺伝子にタグをつけて293T細胞に遺伝子導入し、抗体アガロースを用いたbinding assayをすることで2つのタンパク質の結合部位を明らかにした。
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[Presentation] The role for Interferon regulatory factor-2 on hematopoietic differentiation2008
Author(s)
Masumi, A,, Hamaguchi, I,, Kuramitsu, T., Mizukami T., Momose, H., Takizawa, K., Mochizuki, M., Naito, S., Yamaguchi, Y.
Organizer
国際インターフェロンサイトカイン学会
Place of Presentation
カナダ,モントリオール
Year and Date
20081000