2008 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄産亜熱帯植物に由来する新規抗がん剤リード化合物の探索研究
Project/Area Number |
20590103
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松浪 勝義 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (70379890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 英昭 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00107385)
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Keywords | がん / 沖縄産植物 / 増殖抑制 / トランスポーター / テロメラーゼ / ルシフェラーゼ / 多剤耐性 |
Research Abstract |
癌はいまだ死因のトップに挙げられており、新たに多剤耐性化の問題が表出するなど、現在でも新規抗がん剤リード化合物の探索研究は緊急に取り組むべき課題のひとつである。本研究では、培養がん細胞増殖抑制活性を指標にすると共に、それに加えて多剤耐性機構の重要な機構の1つである薬物排出トランスポーターの機能を阻害する活性や、新しい試みとしてがん細胞の不死化に関係するテロメラーゼの主要サブユニットであるhTERTの発現抑制活性を指標にして探索研究を進める。本年度はすでにこれまでに採取した植物の抽出サンプルに加えて、平成20年度に沖縄に赴き新たに採取した植物サンプルを含めた約300種植の抽出サンプルを用意した。これらのサンプルを用いてヒト由来がん細胞に対する増殖抑制活性をMTT法にて評価した。また、ヒト白血病細胞株由来の多剤耐性発現株を用い、蛍光色素の取り込み阻害をフローサイトメーターにて解析する系により薬物トランスポーターに対する阻害効果を評価した。さらにテロメラーゼ構成因子であるhTERT遺伝子発現をルシフェラーゼレポーター遺伝子により評価する系について検討を進めている。以上のスクリーニングの結果、有意な生物活性を示す抽出サンプルを見出すことに成功した。
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Research Products
(4 results)