2010 Fiscal Year Annual Research Report
植物由来化合物のカテコールアミン神経機能と寿命に及ぼす影響
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20590129
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
高橋 浩二郎 産業医科大学, 大学病院, 部長 (70389477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳原 延章 産業医科大学, 医学部, 教授 (80140896)
豊平 由美子 産業医科大学, 医学部, 助教 (90269051)
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Keywords | カテコールアミン生合成・分泌 / ゲニステイン / 植物性由来化合物 / ノビレチン / ノルエピネフリントランスポーター / ニコチン / 副腎髄質細胞 / 抗ストレス効果 |
Research Abstract |
本年度の研究では、培養ウシ副腎髄質細胞を用いて植物由来化合物であるノビレチン(蜜柑果皮成分)、ゲニステイン(大豆成分)やニコチン(タバコ葉の成分)によるカテコールアミン(CA)生合成・分泌や再取り込みに及ぼす影響について検討した。 1、蜜柑の果皮成分でフラボノイド化合物の1つであるノビレチンは、それ単独ではCA生合成・分泌を促進した。その作用機序として、L&N型電位依存性Ca^<2+>チャネルを活性化したものであった。さらに、ノビレチンは生理的刺激のアセチルコリンによるCA生合成・分泌反応には抑制効果を示した(発表論文1)。以上の結果から、特に後者については、ノビレチンは精神的興奮などによる刺激によって活性化されるCA生合成・分泌反応に対して抑制効果を示すことから、抗ストレス効果の可能性が示唆された。 2、大豆の成分であるゲニステインが、ノルエピネフリントランスポーター(NET)活性を増加させたが、同じ大豆成分で植物性エストロゲンであるダイゼインではその作用は見られなかった。このことから、ゲニステインはエストロゲン受容体を介さない経路でその作用を発揮していると考えられた(発表論文2)。 3、タバコの葉の成分のニコチンを長期処理すると、NET活性の上昇が観察された(発表論文3)。このニコチンの作用は、α3β4ニコチン受容体を経由し、蛋白質合成を介したものであった。また、ニコチンの作用は外液Ca^<2+>に依存していた。 4、サルビア科植物のダンセンやZuojin Wan(中国薬草)についても同様にカテコールアミン分泌刺激反応に対して抑制作用があり、交感神経の抑制効果が期待された。
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Research Products
(6 results)