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2008 Fiscal Year Annual Research Report

腸神経系による薬物吸収制御に関する統合的解析

Research Project

Project/Area Number 20590145
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

桧垣 和孝  Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (60284080)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木村 聰城郎  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10025710)
大河原 賢一  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30291470)
Keywords腸神経系 / adrenaline / bethanechol / 受動拡散 / 細胞間隙経路 / FITC-dextran / antipyrine / 経細胞経路
Research Abstract

受動拡散による薬物吸収の腸神経系制御の機構解明:これまで、主に難吸収性色素Phenol redをモデル化合物として、受動拡散による薬物吸収に対するENSの影響を検計してきたが、近年、phenol redの膜透過には分泌系の輔送担体が関与している可能性が考えられており、ENSによる受動拡散を介した薬物吸収の制御についても再評価が必要と考えられた。そこで、小分子薬物の透過については、経細胞経路の透過マーカーとしてantipyrineとphenacetinを、細胞間隙経路の透過マーカーとしてmannitolを選択し、これらマーカーの膜透過性に及ぼすadrenaline、或いはbethanechol影響を、粘膜下神経叢、更には細胞膜上の受容体を介した影響を評価できる単離小腸粘膜を用いたUssing type chamberによる実験系、及び細胞膜上の受容体を介した作用のみを評価できるCaco-2細胞系を用いた実験系によ参検討した。その結果、いずれの実験系においても、これら小分子の経細胞経路、細胞間隙経路を介した透過に、有意な変化は認められなかった。そこで次に、高分子化合物の透過について、FITC-dextran(分子量4000〜40000)を用いて
検討を加えた。Caco-2細胞を用いた実験の結果、adrenalneにより、分子量約20000のFD-20、同約40000のFD-40の透過が有意に抑制されることが明らかとなった。しかし、分子量約4000のFD-4については変化が認められなかった。また、膜抵抗植には有意な変化は認められなかった。これらのことから、adrenalineにより、細胞間隙の微弱のな閉口が起こり、高分子化合物細胞間隙経路を介した透過が抑制されたものとき考えられた。引き続き、上記作用が、いずれのアドレナリン受容体を介した作用で作用であるかを、選択的アドレナリン作動薬を用いて検討した。その結果、・2-agonistであるclonidineによってのみ、FD-40の透過に抑制が認められたことから、adrenalineにより認められた作用は、・2-receplorを介した作用であるものと考えられた。一方、bethanecholによりムスカン受容体を刺激したところ、FD-40の透過に有意上昇が認められた。しかしながら、膜抵抗植には有意な変化は認められず、このことから,ムスカリン受容体の刺激により微弱な細胞間隙経路の開口が起こったものと考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 2008

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Effect of adrenergic stimulation on drug absorption via passive diffusion in Caco-2 cells.2009

    • Author(s)
      T. Kimoto
    • Journal Title

      International Jouranl of Pharmaceutics 368

      Pages: 31-36

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 腸神経系によるp-糖タンパク質の薬物輸送活性制御 : アドレナリン作動性神経の影響2008

    • Author(s)
      向井寛智
    • Organizer
      日本薬剤学会第23年会
    • Place of Presentation
      札幌コンベンションセンター
    • Year and Date
      20080520-20080522

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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