2008 Fiscal Year Annual Research Report
簡易なCYP2C19遺伝子多型検査によるH.pylori除菌率への効果
Project/Area Number |
20590150
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
宇野 司 University of the Ryukyus, 医学部附属病院, 教授 (30400138)
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Keywords | オメプラゾール光学異性体 / CYP2C19 / HPLC |
Research Abstract |
R/S-オメプラゾールのHPLCによる血中濃度測定法の確立とCYP2C19遺伝子多型の解析について 本研究にあたり血中濃度下面積(AUC)を予測するためには, R/S-オメプラゾールと代謝物の特異的HPLCによる血中濃度測定法の確立は必要不可欠である。そこで現在, HPLC法の最適化に向け種々検討中であり,さらに血漿サンプルへの応用を可能とすべく努力している。なお,オメプラゾールのR/S体, CYP2C19により代謝される5-OHオメプラゾールのR/S体の光学異性体分離には成功しており, HPLCチャート上にそれらと, CYP3Aにて生成するオメプラゾールスルフォンと内部標準物質を合わせた6本のピークの同時描出を可能としている。さらに全サンプル測定を行う前のプレスタディでは,オメプラゾール40mg経口投与4時間後の測定に成功し, CYP2C19の正常群(EMs)と欠損群(PMs)ではオメプラゾール光学異性体のR一体とS一体では,その立体選択性が異なる傾向であることを確認した。 また,研究計画書に示す通り,オメプラゾール経口投与4時間後のサンプルと投与後経時的に集められた被験者サンプルは全て回収され,被験者全員のCYP2C19遺伝子型の解析は研究者らによってすでに解析済みである。
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