2008 Fiscal Year Annual Research Report
分子遺伝学的リンパ管研究のための小型モデル動物の確立
Project/Area Number |
20590175
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
磯貝 純夫 Iwate Medical University, 医学部, 准教授 (60212966)
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Keywords | リンパ管発生 / ゼブラフィッシュ / メダカ / モデル動物 / 解剖アトラス / トランスジェニック / バイオイメージング / リンパ管造影 |
Research Abstract |
1-a:ゼブラフィッシュの胚から成魚に至るリンパ管系の発生解剖アトラスの作成 受精後2日-3週:リンパ管内皮細胞あるいはその前駆細胞がEGFPを発現するfli-1トランスジェニックフィッシュと岩手医科大学共同研究部門に設置された二光子顕微鏡システムZeiss Axioskop 2 plus+LSM510META+非線形光学系NLOレーザー(Maitai)を使用して,リンパ内皮細胞の分化,リンパ嚢からリンパ管の形成,胸管が静脈角に開口し機能を開始するまでの生体イメージングを行った。若魚と成魚のリンパ管内に色素を注入した標本を作製した。発生解剖アトラスに必要な画像を収集し、これまでの結果を第8回国際ゼブラフィッシュミーティング(アメリカ、ウイスコンシン)と小型魚類学会(名古屋)で発表した。 I-b:リンパ管系を欠損するEGFPトランスジェニックフィッシュ系統の確立と原因遺伝子の追究 岩手医科大学に設置した飼育システムを使用してリンパ管系に欠損を生じた劣勢突然変異体とEGFPトランスジェニックフィッシュを交配し,変異体の系統を確立した。 II:リンパ内皮細胞への分化をコントロールする関連分子と分子機構の追究 リンパ管内皮分化過程をコントロールする関連分子と分子機構の追究について,本研究とは別に(研究経費では独立して),米国国立衛生研究所(NIH)分子遺伝学部門のDr.Wehlsteinとの共同研究を行った。
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