2008 Fiscal Year Annual Research Report
マウス初期内胚葉からその派生組織への分化過程におけるSox17因子の役割
Project/Area Number |
20590178
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
金井 正美 Kyorin University, 医学部, 講師 (70321883)
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Keywords | 内胚葉 / 発生、分化 / ノックアウトマウス / 腸管形成 / 肝臓 |
Research Abstract |
初期内胚葉発生プロセスを形態学的、分子生物学的に明らかにするために、Sox17欠損個体の腸管原基を単離してin vitoroで培養し、定法に従いEM包埋を行い、厚切り、薄切切片観察を行った。胎生致死で現在まで10.5日胚以降の発生を観察することは出来なかったが、今後この系により、肝臓そのものの原基が以降のステージでも発生する可能性が示唆された。またキメラ解析によりSox17欠損ES細胞をC57BL/6Tg-CAG-GEFP(全ての組織、細胞にEGFP傾向を発するマウス)から得られた胚盤胞へ注入し、再構築させた後、胎生8-20.5日胚のキメラ個体から切片を作製した。標本を蛍光顕微鏡イメージングシステムを用いることで肝臓原基ならびに、他の内胚葉組織へのSox17欠損ES細胞の寄与率を算出した。その結果、Sox17欠損ES細胞は内胚葉由来組織への寄与率が極めて低く、特に中、後腸由来組織ではその寄与がほとんど認められない一方、前腸由来組織の肝臓や膵臓では中程度の寄与を示し、現在、その統計処理を行い、さらに詳細な寄与率を観察中である。 連携研究者 (財)東京都医学研究機構、東京都臨床医学総合研究所 参事研究員、副所長、米川博通
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Research Products
(5 results)