2009 Fiscal Year Annual Research Report
マウス初期内胚葉からその派生組織への分化過程におけるSox17因子の役割
Project/Area Number |
20590178
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
金井 正美 Kyorin University, 医学部, 講師 (70321883)
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Keywords | 内胚葉 / 発生、分化 / ノックアウトマウス / 腸管形成 / 肝臓 |
Research Abstract |
Sox17因子は胚性内胚葉の分化、維持に必須である遺伝子であることは既に報告している。マウス初期内胚葉からその派生組織への分化過程における役割を詳細に検討することを目的に本研究を遂行中である。胆嚢、肝臓、膵臓と行った内胚葉由来の組織の正常発生、発達における周辺細胞との相互作用を考慮する必要し、Sox17因子の肝細胞での自律的分化能を解析するため、wild typeの正常細胞とSox17欠損ES細胞とのキメラ個体を作成し、肝、胆、膵臓発生過程におけるSox17欠損細胞の各種細胞への分化能並びに寄与率を算出した。すなわち、CAG-EGFP胚へSox17欠損ES細胞を注入し、再構築後、胎生8日前後胚にて詳細な検討を行った結果、胆嚢原器に限局したEGFP陽性細胞の寄与が認められ、Sox17遺伝子は特に胆嚢、胆管発生に重要な役割を担う可能性が示唆された。Sox17遺伝子が今後は更に詳細な解析と統計処理を行う予定である。 連携研究者 (財)東京都医学研究機構、東京都臨床医学総合研究所 参事研究員、副所長、米川博通
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Research Products
(7 results)