2010 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋細胞膜関連機能分子に関する分子細胞生物学的研究
Project/Area Number |
20590183
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
依藤 宏 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00158544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多鹿 友喜 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90400738)
上野 仁之 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30586251)
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Keywords | 骨格筋 / 機能分子 / 分子細胞生物学 |
Research Abstract |
本研究では骨格筋細胞膜関連機能分子といて1.細胞膜の補給・修復に関係する小胞輸送関連蛋白の解析、および2.細胞内細胞骨とかのと細胞膜裏打らをつなぐ分子の一つであるβ-シネミンのノックアウトマウスの解析をおこなった。 1.骨格筋の小胞輸送関連蛋白については、その膜融合過程をコントロールしているSNARE複合体蛋白に着目し、その構成成分であるVAMP(Vesicle Associated Membrane Protein)について解析を進めている。今年度は骨格筋に発現しているVAMPのうらVAMP5に着目して研究をおこなった。(1)VAMP5は蛍光抗体法によると野生型マウスに比べて筋ジストロフィーのモデルマウスの一つのmdxマウスで多く発現していた。(2)VAMP5の骨格筋線維内の発現は細胞のひせ縁にやや多く、径の小さい筋線維でより強い発現がみられ、筋線維型との関係を調べたところ、タイプIIA線維で強く発現していた。(3)筋分化との関係を見るためい実験的筋再生過程を調べたところ、再生7日目まではほとんど発現はなく、3週目で強く発現する線維が出現、6週目で発現する線維数も増加するとともに、筋線維当たりの発現量も多くなった。以上からVAMP5は骨格筋では成熟後の線維で何らかの膜小胞輸送に関与しその機能を果たしていることが考えられた。今後は培養骨格筋を使ったsiRNAによる阻害実験等で、その機能を明らかにしていく予定である。 2.β-シネミンのノックアウトマウスの解析ではトレッドミルによる運動負荷実験をおこなった。運動負荷後、採血して筋細胞膜損傷の指標となる血中クレアチンキナーゼを測定したが、野生型とノックアウトマウスとの間に差は見られなかった。今後はデスミンノックアウトマウスとのダブルノックアウトマウスを作成・解析する予定である。
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[Journal Article] Heavy ion irradiation induces autophagy in irradiated C2C12 myoblasts and their bystander cells.?2010
Author(s)
Hino M, Hamada N, Tajika Y, Funayama T, Morimura Y, Sakashita T, Yokota Y, Fukamoto K, Mutou Y, Kobayashi Y, Yorifuji H.
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Journal Title
Journal of Electron Microscopy
Volume: 59
Pages: 495-501
Peer Reviewed
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