2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590185
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
寺田 純雄 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00262022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 光伸 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60431962)
川岸 将彦 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60323606)
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Keywords | 細胞骨格蛋白質 / 神経 / 分子細胞生物学 / 調節因子 |
Research Abstract |
本年度は、神経系細胞骨格蛋白質の細胞内動態の調節因子の探索のための実験系を確立に注力した。1.実験に使用する細胞の親株を購入し、免疫細胞化学的手法他により特定の細胞骨格に影響のみられるクローンの分離に成功している。クローン分離の確認のための実験条件の検討に時間を要したが、これを確定したことで、以後の実験では発現状態を確認しつつこの細胞株を使用することが可能となっている。2.続いて神経系に発現する細胞骨格蛋白質の遺伝子群をクローニングし、これらをCAGプロモータを使用した非増殖型アデノウイルスベクターに組み込む作業を行っている。幾つかのクローンについて、クローニングの手順に時間を要しため、現段階ではベクターに組み込む一歩手前の状態にある。今年度中にはベクターが完成する見込みであるので、ベクター完成とその精製を急ぎ、できるだけ早期にベクター由来の細胞骨格蛋白質の細胞株における発現実験を行う予定である。3.また並行して使用する遺伝子チップとしてアジレントテクノロジー社のヒト全ゲノムのカタログアレイのチップを購入し、実際のデータ取得、解析の準備、装置の操作法の修得を行っている。今後、本学難治疾患研究所エピジェネティクス分野の協力を得つつ、細胞骨格蛋白質の細胞内動態に起因して発現状態の大きく変化する蛋白質分子のスクリーニングを行う予定であり、そのための準備が整いつつある状況である。 全体として、当初の研究目的の達成に向けて基礎的な実験環境が出来上がってきた状態にある。実際の探索結果は来年度以降の課題であり、現段階で発表できる状態にはない。
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