2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590212
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
佐藤 元彦 Yokohama City University, 医学研究科, 准教授 (40292122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 敏 横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (60233475)
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Keywords | 細胞内情報伝達 / G蛋白質 / 心肥大 |
Research Abstract |
平成20年度は、先に申請者が同定した新規G蛋白活性調節因子の機能解析を酵母系を利用して解析した。用いた酵母ではヒトあるいはラットGαサブユニットが発現しており、G蛋白が活性化されると酵母が増殖するように修飾が加えられている。先のスクリーンで得られたのは新規G蛋白活性調節因子の部分であったが、各蛋白の全長をクローニングし酵母内で発現させ、以下の検討を行った。 1)G蛋白サブユニットの選択性:新規G蛋白活性調節因子の全長蛋白は酵母で全長サイズとして発現していることがウェスタンブロットで確認された。全長G蛋白活性調節因子は他のGαサブユニットに比べ、Gα16に対して強い活性を示した。 2)G蛋白を介する作用を確認:G蛋白あるいはその下流が欠如している酵母株で全長G蛋白活性調節因子の生物活性を検討を行ったところ、G蛋白サブユニットを欠如する酵母株では生物活性を示さなかったことから、G蛋白に直接作用しているものと考えられた。 3)G蛋白活性化能力を検討:G蛋白の下流にLacZを導入した酵母株を用いて、同定したG蛋白活性制御因子間のG蛋白活性化能力を比較検討したところ、同定した3種類のうち、1種類で非常に強いG蛋白活性化能を認めた。また、ウェスタンブロットによる結果から、この生物活性の差は、蛋白の発現レベルによるものではないことが明らかとなった。 また、新規G蛋白活性調節因子とGα16をCOS細胞に発現させ、Gα16に対する抗体で免疫沈降を試みたところ、新規G蛋白活性調節因子はGα16とともに共沈降され細胞内で複合体を形成していることが示唆された。
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