2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590226
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
桑木 共之 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80205260)
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Keywords | オレキシ / 視床下部 / 体温調節 / ストレス / 発熱物質 / 低温環境 |
Research Abstract |
視床下部背内側核が低温防御に重要であることが明らかとなっているが、そこで使用されている神経伝達物質や調節機能の詳細には未だに不明な点が多い。そこで本研究の目的は、1)視床下部背内側核に存在するオレキシン含有ニューロンが体温調節にも関与しているか否かを明らかにし、2)関与しているならばどの様に役立っているのか(体温上昇or下降?、安静時の体温維持かストレスや寒冷などの刺激を受けたときのみなのか?)を明らかにする事であった。 オレキシン欠損マウス、オレキシン含有ニューロン特異的破壊マウス、ならびにそれらの対照マウスを用い、1)直腸への体温計挿入操作によるストレス、2)4度の低温環境への24時間暴露、3)発熱物質投与、の3種類の実験を行った。 いずれの実験でも,刺激前の基礎体温に3群間で差はなかったので、オレキシンは基礎体温の維持には関与していないと考えられた。低温暴露でも3群間に体温の差は見られなかったが、handlingストレスならびに発熱物質投与では、オレキシン含有ニューロン特異的破壊マウスにおいて,体温上昇反応が減弱していた。オレキシン欠損マウスの体温上昇反応は正常であった事と、オレキシン含有ニューロンにはオレキシン以外にも神経伝達物質候補が含まれている事から、オレキシン以外の神経伝達物質候補(グルタミン酸など)がストレスならびに炎症発熱時の体温上昇に重要な役割を果たしていると推測された。 今後は、上記の生理学的観察結果の裏付けを取るために、解剖学的および生化学的データを補強する予定である。
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Research Products
(4 results)