2009 Fiscal Year Annual Research Report
新しいペプチド探索法:遺伝子情報からのアミド型生理活性ペプチドの予測
Project/Area Number |
20590248
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
木村 定雄 Chiba University, 大学院・医学研究院, 教授 (40134225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粕谷 善俊 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (70221877)
西山 真理子 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (00092081)
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Keywords | G蛋白質共役受容 / GPCR / オーファン受容体 / 生理活性ペプチド / ゲノム構造 / バイオインフオーマティクス |
Research Abstract |
本研究は、生理活性ペプチド用にはC末端部アミドを持つ例が多いことに注目し、ヒトゲノムDMA配列情報より、すべてのアミド型のGPCRの新規生理活性ペプチドリガンド探索を行う。特に、ロドプシン型受容体βグループのオーファン受容体に焦点を当てて研究を行った。 1.ヒトゲノムデータベース等のBankに登録されたDNA配列(33,119個)の情報から、独自に開発したコンピューター検索ソフトにより、C末端部にアミドを持つ生理活性ペプチド候補(352個)を予測抽出し、そのうち約200個化学合成した物をアミド型活性ペプチド候補として用いた。 2.昨年度、ロドプシン型受容体βグループに属するオーファン受容体遺伝子9個を安定発現細胞に導入し、種々のスクリーニングを試みたが活性のある物を検出できなかったため、今年は、上記のオーファン受容体のうち5個についてN末端部にmycタグを導入して、受容体が細胞表面に発現するかどうかを確認した。そのうち3個の受容体については細胞表面に発現することを確認した。 3.その確認できた受容体について、HEK293細胞に安定発現させた物を作製し、スクリーニングを行った。活性測定(スクリーニング)系として、その安定発現細胞を用いて、fura-2/AMを用いた細胞内Ca^<2+>濃度変化を追跡した。 4.ブタ脳の酸-アセトン抽出物のペプチド性分画物、及び、合成ペプチド約200個についてスクリーニングを行ったが、それら中には、EC50値が数10μM濃度の活性は検出したが、nM濃度のペプチド性活性を持つ物を検出できなかった。引き続いて、他のtag付きオーファン受容体の発現細胞を用いてスクリーニングを継続中である。
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Research Products
(4 results)