• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2008 Fiscal Year Annual Research Report

DjA2 KOマウスの示す酸性オルガネラ内腔pH調節異常の分子基盤の解明

Research Project

Project/Area Number 20590287
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

寺田 和豊  Kumamoto University, 大学院・医学薬学研究部, 准教授 (00253724)

Keywords分子シャペロン / HSP40 / ノックアウトマウス / 酸性オルガネラ / pH
Research Abstract

分子シャペロンDjA2のノックアウトマウスは肺で異常を示したが、このときリソソーム系酸性オルガネラ内腔pHの上昇と、その酸性度がH^+-流出機構によって保たれていることを2型肺胞細胞や肺胞マクロファージで見出した。この知見からリソソーム系酸性オルガネラにおけるpH恒常性維持機構の解明を目指して、平成20年度は、以下の結果を得た。
1.酸性オルガネラ内腔pHを調節するNa^+/H^+-交換体とDjA2の作用が普遍的であるのか検証するため、チオグリコレートで誘導した腹腔マクロファージで内腔pHの測定を行った。その結果、内腔pHはほとんど変わらず、Na^+/H^+-交換体とDjA2によるpH恒常性機構は、呼吸器系細胞に限定されることが明らかとなった。しかしながら培養細胞の内腔pHは、Na^+/H^+-交換体の阻害剤によりpH=4.0程度まで低下することを見出した。また灌流実験から低下に要する時間を検討したところ、10-20秒程度で低下する速い反応であった。このときサイトソルにおけるpHの変動は観察されなかった。平成21年度は、DjA2を欠損した肺胞細胞で灌流実験を行う予定である。
2.リソソーム膜に存在するNa^+/H^+-交換体の動態を調べるために、抗体作成を目指した。しかしながら、C末端領域ペプチドに対する抗体は、力価不十分であった。またC末端領域の組換え体は不溶性であった。現在、可溶化するための界面活性剤ならびに発現系等の条件を検索している。
---------------------[End of Page 1]---------------------

  • Research Products

    (3 results)

All 2008

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Hsp70., キーワード : 蛋白質の一生2008

    • Author(s)
      寺田和豊
    • Journal Title

      蛋白質核酸酵素 53

      Pages: 1060-1061

  • [Journal Article] DnaJ蛋白質., キーワード : 蛋白質の一生2008

    • Author(s)
      寺田和豊
    • Journal Title

      蛋白質核酸酵素 53

      Pages: 1041-1041

  • [Journal Article] Bagl., キーワード : 蛋白質の一生2008

    • Author(s)
      寺田和豊
    • Journal Title

      蛋白質核酸酵素 53

      Pages: 1029-1029

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi