2009 Fiscal Year Annual Research Report
神経-血管相互作用による血管ネットワーク形成に関わる遺伝子群の探索と病理機能
Project/Area Number |
20590290
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
米倉 秀人 Kanazawa Medical University, 医学部, 教授 (80240373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八田 稔久 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20238025)
吉竹 佳の 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (00150764)
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Keywords | 遺伝子 / 血管内皮細胞 / 神経-血管相互作用 / ミクロRNA / 可溶型VEGF受容体 / レンチイルスベクター |
Research Abstract |
(1)平成20年度にDNAミクロアレイ解析により同定したマウス後根神経節神経細胞とヒト微小血管内皮細胞(HMVEC)の共存培養で発現上昇する遺伝子の発現をReal-time PCR法で検証した結果、解析を行ったすべての遺伝子が発現上昇を示していることが確認された。 (2)上記遺伝子のうち、細胞内蛋白質(転写因子)であるJunBと細胞外蛋白質であるHARにつき、HMVECおよびマウス胎児への遺伝子導入用のレンチウイルスベクターを作製した。作成したレンチウイルスベクターをHMVECに感染させ導入遺伝子の発現を解析したところ、大きな発現上昇を確認し、レンチウイルスベクターの有効性を確認した。 (3)HMVECでの可溶型VEGF受容体(可溶型Flt-1)の産生が生体での主要な血管新生刺激である低酸素状態により顕著に抑制されることを明らかにした。また、ヒトFlt-1のミニ遺伝子を用いたmRNA 3'端プロセシング解析系により、可溶型受容体(可溶型Flt-1)と膜型受容体の産生比率を制御するmRNA前駆体上の配列を同定した。 (4)平成20年度にクローニング法により同定した血管ミクロRNAのin vitro血管管腔形成(tube formation)過程における発現を、ミクロRNAアレイ法、RNAプロテクション法、ノーザン法、Real-time PCR法により解析を行った。その結果、発現変動が確認された3種のミクロRNAに焦点を当てて今後の解析を進めることとした。 (5)同定した遺伝子・ミクロRNAの個体レベルでの機能検定に備えて、マウス胎児へのレンチウイルス投与を行って遺伝子導入効率を検証し、マーカーのGFPの発現を確認した。
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Research Products
(6 results)