2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590354
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山田 健人 Keio University, 医学部, 講師 (60230463)
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Keywords | Helicobactor pylori / coccold / 胃潰瘍 / 特発性血小板減少症 / MALTリンパ腫 / パイエル板 / in situ hybridization / 樹状細胞 |
Research Abstract |
ピロリ菌は、胃への感染により胃炎や潰瘍か惹起され、さらに癌やリンパ腫を発症させる。われわれは免疫担当細胞欠如マウスを用いて、小腸のパイエル板かこのピロリ菌に対する細胞性免疫能の獲得に必須であり、helical型ではなくcoccoid型ピロリ菌がパイエル板で樹状細胞に貪食されることを報告した。しかし、ヒトでもパイエル板でcoccoid型ピロリ菌が感染し、樹状細胞に貪食されることで、細胞性免疫が獲得されるどうかは不明である。そこで、血清学的に同定されたピロリ菌感染者(18症例)および非感染者(12症例)より、小児(6症例)・成人(24症例)の臨床検体(胃、小腸、リノパ節、脾臓)を用いて、パイエル板、リノパ節、脾臓におけるピロリ菌の局在の有無とその形態を解析した。その結果、抗ピロリ菌抗体(Biomedia社およびDAKO社)を用いた免疫染色にて、ピロリ菌感染者の4症例にてパイエル板内に菌体の陽性所見を得た。また電子顕微鏡により、subepithelial domeおよび濾胞間領域に菌体をわずかに観察した。またピロリ菌特異的rRNA配列を用いたcoccoid型菌体の検出の基礎的検討を感染マウス組織にて検討し、その検出に成功した。ITPおよびシェーグレン症候群症例の脾臓の検討では、ごく少数ながら菌体様の構造物に陽性所見を得たが、電子顕微鏡やin situ RT-PCR法によりさらなる確証を得るべく検討している。
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Research Products
(3 results)