2010 Fiscal Year Annual Research Report
CD30誘導とP80によるホジキン病と未分化大細胞型リンパ腫発症の分子機構の解析
Project/Area Number |
20590374
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
堀江 良一 北里大学, 医学部, 准教授 (80229228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東原 正明 北里大学, 医学部, 教授 (80165084)
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Keywords | CD30 / NPM-Alk / JunB / Hodgkinリンパ腫 / 未分化大細胞性リンパ腫 |
Research Abstract |
CD30過剰発現リンパ腫(Hodgkin lymphoma(HL)とanaplastic large cell lymphoma(ALCL))におけるJunBプロモーター活性誘導に重要な上流シグナルの同定をおこなった。JunBプロモーターはこれまでの我々の研究によりextracellular sigunal-regulated kinase(ERK)1/2 mitogen activated protein kinase(MAPK)経路を介して誘導されることが明らかとなっている。一方CD30過剰発現リンパ種の分子基盤にかかわるCD30およびnucleophosmin(NPM)-anaplastic lymphoma kinase(ALK)はERK1/2MAPK経路を誘導することが報告されている。CD30と NPM-ALKを発現するALCL細胞株SUDHL1においてJunBプロモーター活性はERK一MAPKの直上のMEK阻害剤であるUO126により濃度依存的}こ抑制された。さらにHL細胞株(L428、KMH2、HDLM2、L540)とALCL細胞株(Karpas299、SUDHL1)に発現するCD30をsiRNAによりノックダウンするとJunBプロモーター活性の低下とJunBの発現が抑制された。一方NPM-ALKを発現するALCL細胞株(Karpas299、SUDHL1)においてNPM-ALKをsiRNAによりノックダウンすると同様にJunBプロモーター活性の低下とJunBの発現が抑制された。これらのことからCD30過剰発現リンパ腫においてはCD30-ERK1/2MAPK経路のみならず、NPM-ALK発現するものについてはNPM-ALK-ERK1/2MAPK経路を介してJunBの発現が誘導されていることが示唆された。
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Research Products
(5 results)