2009 Fiscal Year Annual Research Report
IL-18誘導性腫瘍細胞遊走抑制因子の同定と遊走抑制機構の解明
Project/Area Number |
20590414
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
山田 直子 Hyogo College of Medicine, 医学部, 講師 (10319858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 信行 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50150339)
中正 恵二 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00217712)
大山 秀樹 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90280685)
山根木 康嗣 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00434944)
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Keywords | インターロイキン18 / 転移 / 骨肉腫 |
Research Abstract |
IL-18が、NKおよびT細胞の殺細胞活性を増強することにより抗腫瘍効果を示すことは、我々の研究を含めた多くの研究により明らかにされている。我々は、NKおよびT細胞を欠く状態のマウスに、高肺転移株のマウス骨肉腫細胞(LM8細胞)を尾静脈から移植し肺転移を起こさせる系を用いて、IL-18の肺転移抑制に及ぼす効果を調べた。 この実験によりIL-18は、抗腫瘍効果とは無関係にLM8細胞の肺転移を抑制する事および、IL-18の肺転移抑制作用は、LM8細胞に対するIL-18の直接作用ではなく、宿主細胞へのIL-18の作用を介する作用である事が明らかとした。さらに、細胞遊走能を調べる傷つけアッセイ法を用いて、IL-18投与マウスの血清が、LM8細胞や他の転移能をもつ腫瘍細胞(Lewis lung carcinoma、B16 melanoma)の遊走を抑制する事を報告した(Nakamura et al.2006, J Cancer Immunol Immunother)。このIL-18投与マウスの血清中に存在する腫瘍細胞遊走抑制因子を同定する事が、本研究の目的である。 これまでにELISA及びBio-Plex法を用いた解析の結果、いくつかのサイトカインの可能性が否定された。限外濾過フィルターによる血清画分を用いた解析を傷つけアッセイ法を用いて調べた結果、分子量1~3万の分画に細胞遊走抑制活性が存在した。この分子量3万以下の分画の二次元電気泳動を行い、IL-18処置の違いにより発現に差のあるスポットからタンパクを抽出した。現在そのタンパク質を同定するためにTOF-MS装置を用いて分子量ピークによるデータベース解析を進めている。
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Research Products
(3 results)