2009 Fiscal Year Annual Research Report
癌浸潤因子EMMPRINの多機能性メカニズムの解析
Project/Area Number |
20590415
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
鍋島 一樹 Fukuoka University, 医学部, 教授 (40189189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱崎 慎 福岡大学, 医学部, 助教 (90412600)
青木 光希子 福岡大学, 医学部, 助手 (80469379)
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Keywords | 腫瘍 / マトリックス・メタロプロテアーゼ / 浸潤 / 転移 |
Research Abstract |
1-1 : FLAG-tagged full sized emmprin発現細胞(胃癌細胞株TMK-1および類上皮肉腫細胞株FU-EPS-1細胞)にcross-linker(BS3)を作用させてemmprin膜蛋白複合体を形成させ、lysis bufferにて可溶化実験を行い、複合体の可溶化条件の設定を行った。以下のlysis buffer[RIPA(1% tritonX-100,1%デオキシコール酸,0.1% SDS), 1% triton X-100, 1%CHAPS, 1% Brij 98, in 25mM Tris-HCl pH7.4+150mM NaCl+1mM CaCl_2]を用いて検討し、1%CHAPSを含むlysis buffer(1%CHAPS in 25mM Tris-HCl pH7.4+150mM NaCl+1mM CaCl_2)にて良好な複合体を得た。 1-2:腫瘍細胞と線維芽細胞のcocultureの条件下でのCross linking experimentsでは、BS3を添加すると、元来ある30-54kのbroadなemmprinバンドは減少し、76k付近のバンドが得られた。このバンドは3種類のemmprin抗体で認識できるが、FLAG抗体(モノクローナル)では認識できなかった(非還元状態)。還元条件下での泳動では、非還元条件下で確認できた76k付近のバンドは1種類のemmprin抗体(R&D)のみで認識できた。 1-3:腫瘍細胞のみでの培養下でのCross linking experimentsでも、co-cultureの条件下で得られたのと同様に76k付近のバンドが3種類のemmprin抗体で認識できるが、FLAG抗体では認識できなかった。 現在、この複合体の解析中である。
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Research Products
(1 results)