2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590427
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
川合 覚 Dokkyo Medical University, 医学部, 准教授 (70275733)
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Keywords | 磁気共鳴画像 / MRI / 脳マラリア / Plasmodium coatneyi / マラリア疾患モデル |
Research Abstract |
●平成20年度実施研究 1)ニホンザルを用いた脳MRI・造影灌流強調画像撮像条件の検討:カニクイザルによる脳MRIの撮像条件をもとに、ニホンザルを用いたに脳MRI・造影灌流強調画像の撮像条件について検討し、本研究で用いる適正撮像条件を設定した。 2)サルマラリア感染個体による脳MRI解析および造影灌流強調画像解析:ニホンザル1頭にサルマラリァ原虫(Plasmodium coatneyi)を静脈内接種し、感染経過にともなう脳MRI解析および造影灌流強調画解析を行なった。その結果、重度発症期であっても微小出血や梗塞巣、浮腫等の器質変化を疑うMRI見は認められなかった。また造影灌流強調画像解析では脳血液量(rCBV)、平均通過時間(MTT)および血量(rCBF)を測定し、感染前と重度発症時の比較を試みた。その結果、脳のいずれの部位においても感前と発症期との間に明確な違いは認められなかった。 3)病理組織学的観察:各感染個体の最終MRI撮像の直後に剖検し、脳の病理組織学的観察をおこなったところ、大脳および小脳血管内に多数の感染赤血球接着像(sequestration)が認められた。 ●結論と次年度以降の計画:脳血管内におけるsequestrationの形成は脳マラリアの特徴的病理現象であり、この現象は本研究の感染個体でも高頻度に認められた。その一方で、今年度の研究では発症時の脳MRI所見および血流環境に著しい変化は認めらず、sequestrationの形成が短時間で脳の器質障害に結びつかないことが示唆された。次年度以降は同実験を追加して実施し別個体でのデータ取得を試みる。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] アジアマカクマラリア原虫Plasmodium cynomolgiのゲノム解読2009
Author(s)
橘真一郎, 川合 覚, 後藤直久, 中村昇太, 片貝祐子, 澤井裕美, 東岸任弘, 北 潔, 保富康宏, 堀井俊宏, 安永照雄, 田邉和裄
Organizer
第78回日本寄生虫学会
Place of Presentation
東京都
Year and Date
20090327-20090328
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[Presentation] マラリア治療薬開発の現在2009
Author(s)
金 惠淑, 小道由香, 平本晃子, 川合 覚, 平岡 修, 益山 新樹, 野島 正朋, 綿矢有佑
Organizer
第78回日本寄生虫学会
Place of Presentation
東京都
Year and Date
20090327-20090328
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[Presentation] 新規抗マラリア薬の開発 -抗マラリア活性を有する新規環状過酸化化合物の体内動態-2008
Author(s)
小道由香, 中瀬由佳里, 犀川優, 佐伯真希, 益山新樹, 野島正朋, 川合 覚, 片岡 洋行, 三谷公里栄, 金 惠淑, 綿矢有佑
Organizer
第77回日本寄生虫学会
Place of Presentation
長崎市
Year and Date
20080429-20080430
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