2008 Fiscal Year Annual Research Report
医療職に向けられた暴力的言動の発生件数の把握とその疫学的解析
Project/Area Number |
20590517
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
車谷 典男 Nara Medical University, 医学部, 教授 (10124877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 康幸 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70145879)
奥地 一夫 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50204136)
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Keywords | 病院管理学 |
Research Abstract |
以下に示すとおり、調査はほぼ当初の計画通り進行している。 (1)予備調査の解析(佐伯・車谷が担当) 2008年1月中旬に実施した予備調査結果を解析し、奈良県医師新報、日本公衆衛生学会総会で発表した。予備調査の結果をもとに自記式調査票を完成した。 (2)自記式調査票による発生頻度の把握と背景要因の疫学的解析(佐伯・車谷が担当) (1)医師:奈良県医師会員1935人に送付し993人から回収した。 (2)看護師および事務職員:県内945診療所および72病院に勤務する看護師および事務職員15890人に配布し、11178人から回収した。 (3)11月に回収を終了し、2月にデータ入力が完了した。現在結果の解析中である。 (3)院内登録システムの試作と試行(岡本が担当) (1)院内LANによる脅迫的暴力的言動事例に関する登録システムを試作し、奈良医大附属病院で2008年11月から院内LANで試験運用した。 (3)2009年2月質問票を改訂し本格的に運用を開始した。 (4)医療機関モニター員制度の創設(佐伯・車谷が担当) 奈良医大救急科の医師および看護師をモニター員とし、自身の事例の報告を求めた。これは(5)の救急部門事例収集と連携して行った。 (5)救急部門での事例収集(奥地が担当) (1)事例収集は2008年10月から開始した (2)モニター員から、被害発生の報告を受けて、被害者に面接聞き取り調査を行った。同時に加害者の疾病や背景要因について調査した。 (3)被害事例は2008年10月から2009年3月の期間で4件、合計被害者数は8名であった。 (4)さらに事例を蓄積して、暴力事例発生およびその被害の予防策の立案に役立てる。
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Research Products
(2 results)