2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄腫の多段階発癌と予後におけるmicroRNAとメチル化遺伝子の役割
Project/Area Number |
20590556
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
半田 寛 Gunma University, 医学部, 助教 (90282409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 博和 群馬大学, 医学部, 教授 (40166260)
小河原 はつ江 群馬大学, 医学部, 准教授 (60134293)
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Keywords | 骨髄腫 / 多段階発癌 / microRNA / メチル化遺伝子 / 予後 |
Research Abstract |
今年度は、まずメチル化遺伝子の標的としてわれわれが選んだ癌抑制遺伝子、common fragile siteに存在するFHTIとWWOXのプロモーターメチル化状態を検討した。川崎医科大学の大槻教授より供与いただいた異なる染色体異常を持つ骨髄腫細胞株(脳MM1,KMS11,KMS12,KMS18,KMS20,KMS26,KMS34)さらに、ARH77からDNA、RNA、micrQRNAを抽出。これらの細胞株における、癌抑制遺伝子FHITとWWOX遺伝子プロモーター領域のメチル化状態をメチル化特異的PCR法にて解析した。今回はFHITのメチル化遺伝子検出のためのprimerの設定が不良のためか検出できなかったが、WWOX遺伝子に関しては、そのプロモーター領域のメチル化がKMS18においてのみ認められた。WWOX遺伝子のExon領域において、KMS11,KMS12,KMS26,ARH77メチル化状態がヘテロに認められた。さらに、同意を得た骨髄腫患者の骨髄細胞からCDI38抗体と磁気ビーズを用いて、骨髄腫細胞を純化しメチル化状態を検討した。FHITのメチル化についてはやはり検討できなかったが、WWOXについては愚者ごとにメチル化状態が異なって.おり今後WWOX遺伝子発現や患者予後とともに検討する。また抽出した磁microRNAからmiR15a,15b,16の発現を検討したが、やはり細胞株ごと、患者ごとに異なっており、染色体データと合わせて検討する予定である。発現の完全欠損は今のところ認められていない。
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