2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヘリコバクター・ハイルマニ関連胃粘膜病変の病態解析と菌体の病原性解析
Project/Area Number |
20590564
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
太田 浩良 Shinshu University, 医学部, 教授 (50273107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 健司 信州大学, 医学部附属病院, 講師 (50205994)
小林 基弘 信州大学, 医学系研究科, 講師 (00362137)
藤田 清貴 信州大学, 医学部, 准教授 (90313866)
川上 由行 信州大学, 医学部, 教授 (90283275)
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Keywords | ヘリコバクター・ハイルマニ / Helicobacter heilmannii / MALTリンパ腫 |
Research Abstract |
1. H. heilmannii感染マウス実験モデルの解析 H. heilmannii感染マウスの胃粘膜のホモジネートをBALB/cマウスに経口摂取させることにより感染モデルを作成した。感染後8週、26週の時点で屠殺して、胃粘膜の組織標本を作製した。ホルマリン固定パラフィン包埋されたH. heilmannii感染BALB/cマウスの胃粘膜の病理組織学的解析、H. heilmannii、T細胞、B細胞およびMECA-79抗体を用いたHEV血管の存在の有無についての免疫染色学的解析を行った。またリンパ球ホーミングに関わる接着因子(G6ST1、LSSTおよびMAdCAM1)のmRNAの発現を検討した。H. heilmanniiは感染期間を通じて観察された。感染26週より、体部粘膜にリンパ濾胞形成及びHEVを認めた。また、リンパ球ホーミングに関わる接着因子関連のmRNAの発現も観察された。H. heilmanniiがマウス胃粘膜に感染すると,粘膜固有層にHEV様血管が誘導され、胃粘膜へのリンパ球ホーミングが起こることが証明された。 2. H. heilmanniiの系統解析 16S rRNA遺伝子とurease遺伝子の塩基配列に基づく'Candidatus H. heilmannii'の系統解析により、現在マウスで継代維持している菌株からヒトでは従来報告されていない型のH. heilmanniiを見出した。 3. H. heilmannii培養条件の検討 H. heilmannii培養条件の基礎的検討として、H. felis培養の至適ガス環境を検討し、1)コロニーの大きさの観点からは、O_2 12%, CO_2 10%のガス環境が、また、2)螺旋型の比率の観点からはO_2 18%, CO_2 5%のガス環境が至適条件であることを見出した。
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Research Products
(4 results)