2009 Fiscal Year Annual Research Report
臭化メチル代替くん蒸剤フッ化スルフリルの生体影響解明の為の疫学調査研究
Project/Area Number |
20590596
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
塚原 照臣 Shinshu University, 医学部, 講師 (50377652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野見山 哲生 信州大学, 医学部, 教授 (70286441)
村松 宰 松本大学, 人間健康学部, 教授 (10109423)
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Keywords | フッ化スルフリル / 生物学的曝露指標 / 尿中代謝物 / くん蒸剤 / 生物学的モニタリング |
Research Abstract |
本研究は、1.フッ化スルフリルの個人曝露濃度測定方法、尿中フッ素を曝露指標とした生物学的モニタリング方法の確立、2.フッ化スルフリルの生体影響に関する疫学調査を実施し許容曝露限界値の設定を図る、事を目的としている。 平成21年度は平成20年度に引き続き、個人曝露濃度測定の確立と、フッ化スルフリル代謝産物である尿中フッ素濃度測定方法を検討した。 個人曝露濃度測定方法の確立は一定濃度のフッ化スルフリルを発生させた曝露装置内で実験を行い、吸引ポンプを用いて活性炭管に動的捕集させる方法と、もう1つは活性炭を充填したパッシブガスチューブを用いた拡散捕集法を検討した。動的捕集法は米国NIOSHの測定分析方法と同様に国内の活性炭管を用いて行うことができたが、高濃度のフッ化スルフリルについては活性炭管の吸着容量が不足したため、個人曝露濃度測定用に大容量の活性炭管を試作し、0.1ml/minの吸引流量で1~10ppm(TLV-TWAの1/5~2倍)のフッ化スルフリル濃度を測定する事ができた。拡散捕集法ではパッシブガスチューブの拡散係数を求めることができたが、更に検討中である。 フッ化スルフリルの代謝産物である尿中フッ素は、酸性条件下でトリメチル化する事によりヘッドスペース付きガスクロマトグラフ質量分析計を用いて簡便に分析できた。
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