2008 Fiscal Year Annual Research Report
残留性有機フッ素化合物の体内動態のモデル化と個体差に関する研究
Project/Area Number |
20590597
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
原田 浩二 Kyoto University, 医学研究科, 講師 (80452340)
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Keywords | 衛生 / 環境 / 分析科学 / 社会医学 / 薬学 |
Research Abstract |
環境汚染物質として注目されているペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)およびペルフルオロオクタン酸(PFOA)はヒト体内に蓄積しやすいことが知られている。PFOA・PFOSの食餌中濃度をヒト試料において測定することでヒト血清中半減期、また胆汁中PFOA・PFOSの再吸収による腸肝循環を検討し、他の動物との比較のための基礎を確立させる。食餌試料中PFOA・PFOSのLC-MS/MS分析を開発し、日本人におけるPFOA・PFOS曝露量の推定を行った。環境中濃度が低い地域での陰膳試料により得られた摂取量をもとに行った動態シミュレーションから血清濃度を推定したところ、食事により大半を推定でき、モデル自体の妥当性も高いと考えられた。排出経路について、これまで尿中にはほとんど排出されないことを明らかにしており、腎臓に発現するトランスポーターで再吸収系に関与するhOAT4を細胞系で発現し、PFOAの輸送に関与するかを検討した。hOAT4はPFOAの輸送活性を示し、腎臓での再吸収に関わっていると考えられた。
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Research Products
(4 results)