2010 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠機構の包括的理解と健康増進を目指す予防医学的研究
Project/Area Number |
20590601
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中山 邦夫 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80346197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 兼曩 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授 (20143414)
喜多村 祐里 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90294074)
呂 玉泉 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90362722)
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Keywords | 睡眠 / 包括的健康度 / ライフスタイル / コルチゾール / 朝型・夜型 / 遺伝素因 / 睡眠健康医学 |
Research Abstract |
1.睡眠とライフスタイル・健康度の経時的解析 自記式質問紙調査による詳細なライフスタイル(森本の8つの健康習慣をはじめとする種々のライフスタイル項目)・睡晦様態の調査(ピッツバーグ睡眠質問調査票(PSQI)・睡眠満足度など)、朝型夜型調査票(MEQ)、ツングの自己評価式抑うつ調査票(SDS)、精神健康調査票28項目版(GHQ-28)の他、種々の健康指標の測定を継続的に実施している職域集団に対し、職場の定期健康診断実施時に施行し、各因子の関連性について検討し、睡眠様態・健康指標の相関について継続的・包括的分析を深めた。睡眠時間・ライフスタイル変容と健康度との関連性を経時的・包括的に解析し、睡眠の観点から見直した、新たなライフスタイル変容の必要性を科学的に提示する「睡眠健康医学」の確立を目指し、研究を推進した。 2.睡眠とライフスタイル・健康度の包括的解析から睡眠健康医学へ 定期健康診断時のライフスタイル調査・健康診断データを、睡眠を軸とした観点より経時的な解析を行った。さらに、一部の事業所に、重要な調査項目・生体指標に関して追加調査を施行し、睡眠を初めとするライフスタイルの変容と健康指標の関連性を正確に探った。また、Shift workなどへの従事者を対象とした調査を行い、睡眠障害対策の有効な指針を探った。今までの研究手段によって得られたデータの詳細な継時的分析・交絡要因の解析を行い、睡眠機構の理解さらには、疾病リスクの低減・健康増進に結びつく因子の解明を目指した。睡眠時間・ライフスタイル変容と健康度との関連性を経時的・包括的に解析し、睡眠の観点から見直した、新たなライフスタイル変容の必要性を科学的に提示する「睡眠健康医学」の確立を目指し、研究を推進した。
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