2010 Fiscal Year Annual Research Report
胎生期における母親の生活習慣が、小児の健康に及ぼす影響の検討-胎生期コホート-
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20590639
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
鈴木 孝太 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 特任准教授 (90402081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山縣 然太朗 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (10210337)
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Keywords | 妊娠 / 喫煙 / 子どもの肥満 / Fetal programming / 性差 |
Research Abstract |
本研究は、胎生期における母親の生活習慣が、出生時のみならずその後の児の健康(特に小・中学生における肥満、こころの健康など)においてどのように影響するかを、妊娠初期からのコホート研究(胎生期コホート)によって明らかにすることを目的としている。 平成22年度は、平成20、21年度と同様、甲州市の小学校4年生から中学校3年生までの全児童・生徒を対象に、アンケートを用いて子どもの生活習慣を調査した。さらには、身長・体重・う蝕のデータ収集を、各小中学校を訪問して行った。これらのデータを、これまで20年間継続してきた、母子保健長期縦断研究データと連結することにより、妊娠初期から、最長で15歳までの発育・発達を検討するデータセットを作成した。 本データセットの一部を用いて、今年度は、妊娠中の喫煙が5歳までに肥満となることと関連していたが、5歳以降に肥満となることには関連を認めなかったこと、さらには男児のみでこの関係が認められ、妊娠中の喫煙が子どもの肥満に与える影響に、性差が存在する可能性を明らかにした。また、妊娠中の喫煙状況が、産後どのように変化するのか、この変化に関連している妊娠中の生活習慣が何であるかを検討した。さらに、妊娠初期に禁煙することが、出生体重にどの程度影響しているかどうかを、重回帰分析を用いて検討したところ、妊娠初期に禁煙すれば、出生体重に与える喫煙の影響がほとんどないという可能性を示した。これらは国際学会(2回)および国内学会(1回)でそれぞれ発表した。 また、昨年度国際学会で報告した、妊娠中の喫煙が子どものBMIの推移に与える影響について、マルチレベル解析で解析し、この影響には男女差があることを明らかにし原著論文として欧文誌に発表した。
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Research Products
(6 results)