2009 Fiscal Year Annual Research Report
病院ベースの患者対照研究により閉経後の卵巣の意義を探る
Project/Area Number |
20590646
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
上村 浩一 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (50346590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日吉 峰麗 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 学術研究員(特任助教) (30363162)
有澤 孝吉 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30203384)
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Keywords | 閉経後女性 / 自然閉経 / 両側卵巣摘出 / 骨代謝 / 脂質代謝 / 血管脈派速度 |
Research Abstract |
徳島大学病院産科婦人科外来を受診および通院中の自然閉経後ならびに両側卵巣摘出後女性のうち同意の得られた女性を対象として、診療における定期検査時(空腹時)に研究用に余分に採血し、遠心分離後に分注し冷凍保管するとともに、既往歴、生殖歴、食事・運動習慣、喫煙・飲酒習慣などに関する質問票調査を実施している。さらに、血管脈波速度(pulse wave velocity ; PWV)等の血管機能の指標についても同時に測定している。それらのデータは匿名化してデータ管理ソフトに入力して保管している。50歳代、60歳代、70歳代の各年齢層において、自然閉経群50例ならびに両側卵巣摘出群50例での検討を予定しているが、両側卵巣摘出群の登録がまだ少なく、引き続き登録数の増加を目指す。全身の血管の硬度(arterial stiffness)を示すPWV値は、平成21年度までに測定した結果をみると、閉経後女性では比較的個人差が認められる。PWV値については、初回検査から3ヵ月後、6ヵ月後、1年後にも測定し縦断的なデータの取得も行っており、各年代層での血管の硬度の経時的変化についての情報も得られることを期待している。両側卵巣摘出群の症例数をさらに増やして、定期検査から得られる健康指標(血中脂質濃度、血糖値や骨密度など)やPWV値と生活習慣要因との関連を詳細に検討するとともに、閉経の種類(自然閉経と両側卵巣摘出)により、血中性ホルモン値や炎症性サイトカイン濃度あるいはPWV値などに差があるかどうかを検討する。
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Research Products
(1 results)