2010 Fiscal Year Annual Research Report
果物類摂取状況と動脈硬化、循環器疾患及び抗加齢作用との関連
Project/Area Number |
20590648
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
岡田 克俊 愛媛大学, 聡合健康センター, 准教授 (10314949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 修一 愛媛大学, 総合健康センター, 教授 (80145078)
楠元 克徳 愛媛大学, 総合健康センター, 准教授 (10326960)
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Keywords | 果物摂取 / 動脈硬化 / 体力 / 循環器疾患 / 高次機能 / 抗加齢作用 |
Research Abstract |
本研究は、抗酸化物質の一つとして分類されている果物類の摂取状況が動脈硬化や高齢化に伴い今後ますます増加すると思われる循環器疾患発症、要介護状態すなわち身体活動能力の低化を抑制しうるかどうかについて検討を行うことを目的としている。 本年度、この目的のために、柑橘類摂取状況アンケート及び基本的医学検査のベースライン調査を過去に完了している約1万人について、追跡調査の一環としての5年後の再測定調査、及び循環器疾患発症状況及び転出死亡等の追跡、人口動態統計目的外申請データとの照合等の調査を行った。 調査の結果、当研究開始からこれまでの間の累計として、追跡対象者のうち死亡667名、転出332名、追跡中止7名の把握を完了し、居住地と死亡場所の検討を行った結果、調査地域内にておおむねその医療状況、すなわち本調査の追跡体制において調査が完結していることを愛媛県地域保健集会にて報告した。また、5年後調査として実施した再測定調査(頸動脈超音波検査・体力測定・高次機能評価を含む)のデータを用いて解析を行い、動脈硬化度とIADL(自立度)の検討において、ベースライン時には動脈硬化度別にはIADLに差が認められなかったが、5年経過すると動脈硬化度の強い者ほどIADLの低下が大きかったことを日本疫学会にて報告した。さらに体力測定における基準を求めるために行った健常人を対象とした脚筋力の測定において、現在の日本人の平均値及び体重過多の及ぼす影響を求め論文として報告を行った。 今後の調査研究において、単なるメタボリックシンドロームといった概念だけでなく、日本人の食生活などの特性に応じた検討を行うために、追跡期間をさらに延長し、動脈硬化度及び体力測定を繰り返し実施しているサブグループの対象者を増加させ、果物類を含めた各食品摂取状況との詳細な検討を開始する。
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Research Products
(5 results)