2008 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌リスクとその治療感受性における不飽和脂肪酸の役割
Project/Area Number |
20590650
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
郡山 千早 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30274814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋葉 澄伯 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50145554)
喜島 祐子 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60381175)
神宮司 メグミ 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (70418862)
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Keywords | 乳がん / 不飽和脂肪酸 / 治療感受性 / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
これまでの動物実験やin vitro実験における結果より、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などのn-3系高度不飽和脂肪酸(n-3HUFAs)ががんの発症リスクを下げる可能性が示唆されている。乳がんにおいても、これまでの先行研究から、魚介類に多く含まれるn-3HUFAの生体内における役割は、乳がんの発がん過程のみならず、その治療効果やQOLにも大きく影響を与えている可能性が示唆されているが、それを総合的に検討した報告はない。そこで本研究では、乳がんのケース・コントロール研究において、血中のn-3HUFAs濃度と乳がんリスクと関連、遺伝子多型など宿主要因による相互作用の有無、血中のn-3HUFAs濃度による治療効果への影響および患者の抑うつ状態との関連を検討することを目的としている。 本年度は、鹿児島大学医学部・歯学部附属病院および鹿児島市内の相良病院で診断・加療目的で入院した乳がん患者への説明を行うとともに、書面による同意を得た上で、血液採取および質問調査による生活習慣の把握を開始した。対照群については、現在、関連病院と調整し、次年度より調査を開始する予定である。また、血中のn-3HUFAs濃度測定のための予備的検討を行い、分析可能な体制を整えつつあるところである。
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Research Products
(2 results)