2008 Fiscal Year Annual Research Report
介護保険における介護サービスの標準化と専門性の開発と構築
Project/Area Number |
20590654
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
住居 広士 Prefectural University of Hiroshima, 保健福祉学部, 教授 (30249528)
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Keywords | 要介護定認 / 介護時間 / 介護保険 / タイムスタディ / 要介護度 |
Research Abstract |
要介護認定の一次判定ソフトは、介護サービスが提供された介護時間を量的介護評価することによって要介護度が判定されるシステムになっている。 その一次判定ソフトの基礎データとなる介護時間がどのように介護評価されたのか、どのような実態を示すのかなどを、要介護認定調査会における新版要介護認定の高齢者介護実態調査による1分間タイムスタディを再現して検証した。介護老人福祉施設2施設にて、他計式の1分間タイムスタディ調査を2007年上四半期に行った。本調査は、2日間(48時間)にわたり介護職員が提供した「介護サービス」とその「要介護者」を1分単位で記録した。対象となる要介護者の人数は102人で介護職員は60人、要介護度は平均3.8、年齢は平均83.7歳で、性別構成は男性25.5%、女性74.5%であった。その調査結果から、要介護者1人が一日あたり、どのような介護サービスを何分間にわたり受給しているかを集計した。 新版要介護認定による累積介護時間ごとの介護内容別の分布状況と要介護者の人数分布を調べた。本調査による介護時間の累積に伴って、要介護者の人数が三峰性に分布していた。50分代にピークがある軽介護群、90分台にピークがある中介護群、120分台にピークがある重介護群を認めた。つまり要介護時間の人数分布状況は、三峰性を示しており、軽介護、中介護、重介護に分散している分布状況が認められた。介護時間で新版要介護認定が区分できるランクは、3ランクに収斂できることが明らかになった。
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Research Products
(20 results)