2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590665
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
筒井 隆夫 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 産業生態科学研究所, 非常勤講師 (60309987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 正知 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (90341528)
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Keywords | 健康管理 / 足底荷重 / 腰痛 / 重量物 / 姿勢 |
Research Abstract |
平成20年度は、足底荷重分布と腰部負荷との関係を検討するため、腰椎を10度間隔で-10度から70度まで前屈した場合における、足底荷重分布と背筋の筋電図を測定した。対象は、男性5名、女性5名の計10名(年齢22.6±2.8歳、身長164.2±10.3cm、体重60.1±11.5Kg)とした。足底荷重分布は、F-スキャン(ニッタ株)を、腰部負荷は、携帯式の筋電図(NEC株)を使用して測定した。その結果、腰部の前屈が強くなるにつれて、つま先にかかる荷重とかかとにかかる荷重の比が増加した。また、背筋の筋電図も前屈角度とともに増加した。次に、腰部に負担がかかるとされる重量物の取り扱い時における足底荷重分布についても検討した。上記対象者に、5kgの重量物を持たせ、腰椎の前屈角度を-10度から70度まで10度間隔で変化させた。その結果、何も持たない場合に比べて、足底荷重が増加するとともに、つま先荷重/かかと荷重、および背筋の筋電図も、前屈角度が強くなるにつれて、増加していた。さらに、上記重量物を体幹から3段階に離して保持した場合も、同様の結果が得られた。したがって、腰椎の前屈や重量物の取り扱いなど、腰部負荷が強いと考えられる姿勢や動作において、つま先にかかる荷重とかかとにかかる荷重の比が、増加することが明らかになった。この結果を基に、腰痛職場において、作業者の足底荷重分布を計測し、腰部負荷を推定するとともに、腰痛の程度との関係を検討する予定である。現在、作業者の足底荷重計測に使用する、靴の中敷型データロガーを作成している。
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Research Products
(4 results)