2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20590665
|
Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
筒井 隆夫 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 産業生態科学研究所, 非常勤講師 (60309987)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 正知 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (90341528)
|
Keywords | 健康管理 / 足底荷重 / 腰痛 / 重量物 / 姿勢 |
Research Abstract |
本研究の目的は、足の裏にかかる圧力(足圧)から腰部負荷が推定できるという仮説を立て、それを実験的に証明し、作業現場において足圧を測定することにより、腰部負荷を推定し、腰痛の発症要因を検討することである。平成20年度は、産業医科大学の行動解析室において、被験者にさまざまな腰部負荷を与え、足圧と腰部負荷との関係を調べた。その結果、腰部負荷が増加するにつれて、足圧のつま先/踵比が増加することが確認された。平成21年度は、腰痛職場で足圧を連続かつ長時間測定するために、足圧データロガーを作成した。このデータロガーは、靴の中敷の形状をしており、踏んでも壊れないように堅牢な構造とした。実際には、厚さ6.5mm、重さ40gで、H8マイクロコンピュータチップを電池駆動し、1GBのマイクロSDメモリーを装備し、1秒間隔で、約14時間連続して、つま先と踵の2ヵ所の足圧が計測できる性能を持たせた。また、1分間隔で、立位、座位、歩行を3回行うことにより、立位と座位の平均足圧を求め、最長14時間の身体活動の中で、立位や座位、歩行時間を推定するソフトウエアも作成した。その結果、ある事務作業者では、1日の労働時間の中で、2週間の平均で、立位が12%、歩行が13%、座位が75%を占めていることがわかった。平成22年度は、まず、長時間座位作業者の腰痛発症要因を検討するために、VDT作業者を対象にして、腰痛の度合いと連続座位時間、あるいは歩行、立位時間との関係を検討する予定である。次に、立位作業者を対象にして、腰痛の度合いと連続立位時間との関係を検討する予定である。最後に、重量物取り扱い作業者を対象にして、腰痛の度合いと足圧のつま先/踵比との関係を検討する予定である。
|
Research Products
(4 results)