2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヒスチジンとプロリンによる食欲調節作用に着目した肥満や拒食の防止効果に関する研究
Project/Area Number |
20590666
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Research Institution | Bunkyo University Women's College |
Principal Investigator |
中島 滋 Bunkyo University Women's College, 健康栄養学科, 教授 (90149782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 節子 文教大学女子短期大学部, 健康栄養学科, 教授 (60095362)
笠岡 誠一 文教大学女子短期大学部, 健康栄養学科, 准教授 (00331455)
渡邊 美樹 文教大学女子短期大学部, 健康栄養学科, 講師 (20331457)
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Keywords | 肥満 / 拒食 / ヒスチジン / プロリン |
Research Abstract |
本研究は、ヒスチジンとプロリンの食欲調節作用を解明することにより適正な食生活指針を提示し、肥満のみならず拒食を防止・解消する方法を提示することを目指している。 ラットを用いた動物実験を行った結果、飼料中のヒスチジン/プロリン比が2以上であれば、ヒスチジン摂取による過食防止効果が期待できることが確認された。飼料中のプロリン量を増加させるとヒスチジン摂取による過食防止作用は減弱する傾向がみられたが、プロリンによる顕著な食欲増進作用は観察されなかった。ヒスチジン摂取による摂食抑制効果は、絶食時のラットに飼料を投与した場合、飼料投与後6時間目から観察された。現在、この摂食パターン変化へのプロリンに影響と飲水量への影響を検討している。 日韓の女子学生を対象とした栄養調査を行った結果、ヒスチジン摂取による過食防止作用は、タンパク質充足率が高く、プロリン摂取量が少ない場合に顕著であることが観察された。したがって、栄養状態がよく、プロリン摂取量が少ない食事が、ヒスチジンの過食防止作用を高めるものと推測された。また、神経性食欲不振症などの食欲が減退している状態では、プロリン摂取量が多い食事が食欲を高める可能性が示唆された。 水産練り製品のタンパク質中ヒスチジンおよびプロリン量は、たら等の原料の遊離アミノ酸量が少ない場合、原料のそれらとほぼ同じであった。また、赤身魚や多獲性赤身魚等の遊離アミノ酸が多い原料から水産練り製品を製造する場合については、現在検討中である。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Negative correlations between free histidine cintent in plasma and BMI or area if visceral fat2009
Author(s)
Amamiya Y, Nakajima S, Ikeda K, Shida N, Yamakura F, Kawai S, Nakazato Y, Katamoto S, K abe I, Tsuchiya T, Iwai H
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Journal Title
Journal of Physical Fitness, Nutrition and Immunology 18
Pages: 87-91
Peer Reviewed
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[Presentation]2009
Author(s)
Shigeru Nakajima, Hideaki Iwai, Soichiro Nakamura, Seiichi Kasaoka, Keiichi Ikeda, Yuko Amamiya, Fumiyuki Yamakura, Sachio Kawai, Shizuo Katamoto
Organizer
237th American Chemical Society National Meeting & Exposition
Place of Presentation
Salt Lake City, UT, USA
Year and Date
2009-03-22