2009 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌の悪性度における転写因子型癌抑制因子ATBF1の核・細胞質移行の意義
Project/Area Number |
20590731
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
片岡 洋望 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 准教授 (40381785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 裕 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (90285198)
川口 誠 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (50204699)
城 卓志 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30231369)
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Keywords | 胃癌 / 転写制御因子 / ATBF1 / RUNX3 / 核・細胞質移行 |
Research Abstract |
pCI-myc-ATBF1 vectorとpcDNA-flag-RUNX3 vectorを胃癌細胞にトランスフェクトし,抗myc-tag抗体で免疫沈降し,抗flag-tag抗体でプロットし,ATBF1とRUNX3の結合を確認した. また新しくHA-tag-ATBF1 vectorを構築し、flag抗体での免疫沈降,HA抗体によるIPを施行中である.ATBF1, RUNX3を強制発現させ,p21プロモーターをレポーターgeneとしてDual-Luciferase assayを施行したところ,ATBF1とRUNX3はp21プロモーター活性を約4倍にまで増強した. 胃癌外科的切除例で固有筋層以深の例100例の免疫染色を施行.分担研究者の三浦らが,MBL社と共同で作成した力価の高い新しい抗ATBF1モノクローナル抗体により免疫染色を施行した.RUNX3の免疫染色も施行し,がん細胞内におけるATBF1とRUNX3の細胞内局在につき検討したところ,核の局在において強い相関関係が認められた.このヒト切除胃癌標本でのATBF1とRUNX3の局在の相関はこれまでのin vitroでのATBF1, RUNX3の結合,TGF-beta1刺激による核移行のメカニズムを裏付ける結果となった. 上記の結果の一部は2009年5月にシカゴで開催されたアメリカ消化器病学会にアクセプトされた.
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Research Products
(4 results)