2008 Fiscal Year Annual Research Report
薬剤耐性肝炎ウイルスにおける単塩基変異株の定量測定系の開発
Project/Area Number |
20590753
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
髭 修平 Hokkaido University, 病院, 講師 (70261295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中馬 誠 北海道大学, 病院, 助教 (30360910)
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Keywords | 肝炎ウイルス / 薬剤耐性 / 変異株 / 変異株定量 / 核酸アナログ / MGBプローブ / ペプチド核酸 / real-time PCR法 |
Research Abstract |
上記課題における新規定量測定系を確立するため、当該年度においては基礎検討を進めた。まず、変異株の定量測定系を開発するために、核酸アナログ製剤(ラミブジン)に対する各耐性変異の標準測定用ライブラリーを作成し、定量検定を可能にした。次に、変異株の定量測定をMGBプローブ単独によるreal-time PCR法で施行し、本法による感度・特異度を検討した。その結果、対象株が検体中で量的優勢の場合には良好な定量性を認めるものの、比較少数の場合には正確な測定が困難であり、本法の定量測定系としての限界を明らかにした。そこで、MGBプローブとペプチド核酸を併用する新規の測定系を開発するために基礎検討を行った。本法によるペプチド核酸と相補株および非相補株に対する特異的結合性などの基礎的検討により、既報告の方法と比較して、測定感度・特異度においては同等あるいはそれ以上の有用性を有する測定系であることを明らかにした。反応液中成分の量的条件などの検討を行い、至適測定系を確立した。本測定法を用いることにより、検体中に複数種の単塩基変異ウイルスが存在する場合でも、高い感度・特異度を維持して、それぞれの変異株の定量測定が可能であることを示した。今回新たに開発した測定系を用いて患者検体の測定を行った結果、変異ウイルスの定量測定は臨床経過の評価をする場合にも重要な情報となることを明らかにした。本研究の成果は国際学会にも採択され、一部を口演として発表した。
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