2010 Fiscal Year Annual Research Report
非アルコール性脂肪肝炎における小胞体ストレスの役割
Project/Area Number |
20590758
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐藤 賢 群馬大学, 医学部, 助教 (40396619)
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Keywords | 発現制御 / ストレス / シグナル伝達 / 遺伝子 / 病理学 |
Research Abstract |
CHOPノックアウトマウス(KO)とそのコントロールマウス(野生型マウス)(WT)を用いて、MCD食とコントロール食を与えて以下の検討を行った。 1.肝組織での免疫染色での検討:TUNEL assayでは、1週目でKOマウスは、WTマウスに比べ陽性細胞数の減少を認めたが、2週目では差がなくなっていた。酸化ストレスマーカーである8-OHdGや好中球浸潤の指標であるMPOによる免疫染色では、KOマウスは、WTマウスに比べ1週目で陽性細胞数の減少を認めたが、2週目では差がなくなっていた。またCaspase 12の免疫染色では、1週目でKOマウスはWTマウスに比べ陽性細胞数の減少を認めたが、2週目では差がなくなっていた。2.肝内脂質定量:1週目ではKOマウスは、WTマウスより脂肪沈着は軽いものの、2週目では差がなくなっていた。4週、9週ではさらに低下していく傾向が見られた。3.脂質関連酵素の発現の検討:SREBP-1などの発現を肝組織中のmRNAに関して検討し、WTとKOマウスに関して他の週数も含め再検中である。3.CHOP上流の小胞体ストレス関連蛋白の発現の検討:eIF2αの肝組織中の蛋白発現をWestern blotで検討したところ1週目でWTマウスはKOマウスより有意に強かった。4.アポトーシス関連蛋白の発現の検討:Caspase 3やCaspase 12などの肝組織中の蛋白発現をWestern blotで検討し、1週目の発現は、WTマウスで強いものの2週目では差がなくなっていた。このようにCHOP KOマウスの肝脂肪沈着減少は一過性であることが示された。
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