2009 Fiscal Year Annual Research Report
非アルコール性脂肪性肝炎の病態における核内レセプターPXRとCARのクロストーク
Project/Area Number |
20590759
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
柿崎 暁 Gunma University, 医学部, 助教 (80344935)
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Keywords | 非アルコール性脂肪性肝炎 / 核内レセプター / CAR / PXR / Cytochrome P450 / 肝線維化 |
Research Abstract |
本研究は、非アルコール性脂肪性肝炎(Non alcoholic steatohepatitis,NASH)の病態における核内レセプターPXRの意義、並びにレセプターCARとのクロストークの詳細を明らかにすることを目的としている。 本年度は、主にノックアウト(KO)マウスを用いた動物実験を行い、以下の研究成果を得た。 1.C57BL/6N背景のPXR、CARノックアウトマウスの作成 マウスは系統間で、NASHの疾患感受性に差がある。我々の保有しているC3H/HeN系のKOマウスから、NASHに疾患感受性のあるC57BL/6N系ヘマウスをバッククロスし、C57BL/6N系を背景としたPXR KOマウス、CAR KOマウスを作成した。 2.PXR、CARダブルノックアウトマウスの作成 C57BL/6N系のPXR KO及びCAR KOマウスを交配し、PXR、CAR double KOマウスを作成した。 3.各KOマウスのMCD食によるNASHモデルでの比較検討 PXR KOマウス、PXR、CAR double KOマウスに、メチオニン・コリン欠乏食(MCD食)を投与し、実験的NASHモデルを作成した。各群で、8週、16週間MCD食を投与した後、解剖し、血液、肝臓を採取した。血清ALT値、肝組織、CYP mRNA、線維化、過酸化脂質濃度、線維化マーカー(TIMP、MMP、Collagen lalphal)のmRNAの変化などを比較検討中である。
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