2009 Fiscal Year Annual Research Report
肝におけるアミノ酸を用いたIGF-Iの産生促進:硬変肝における意義の検討
Project/Area Number |
20590761
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
冨谷 智明 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 助教 (90227637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 均 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80202422)
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Keywords | 再生医学 / 栄養学 / トランスレーショナルリサーチ / 生理活性 |
Research Abstract |
IGF-I(insulin-like growth factor I)は代謝調節、生存シグナルの増強、活性酸素の軽減など、種々の生物活性を有する事が報告されている。肝においては主として肝細胞、一部肝星細胞で産生される。肝硬変患者においてはIGF-Iの血中濃度が低下しており、肝硬変患者に対する投与試験では肝機能の回復が報告されている。本研究は生理活性物質であるアミノ酸の投与によるIGF-Iの産生促進作用を評価した上で、最終的に肝硬変におけるIGF-Iの誘導を介した病態改善作用を検討する事を目標とする。ラット初代培養肝細胞におけるIGF-I産生に対するアミノ酸添加の影響を検討したところ、複数のアミノ酸が産生促進作用を有する事を見出した。また、それらの同時添加では、相乗・相加的に作用する可能性が示唆された。一方、そのIGF-Iは肝細胞に直接作用して、細胞内情報伝達系を活性化し、肝細胞増殖および肝細胞機能を促進することを見出した。これらの効果はreceptorに対するantaqgonist、情報伝達系のinhibitor添加により抑制されることも確認できた。IGF-Iは従来肝細胞に対する効果は明らかでは無かったが、我々の検討ではIGF-Iは直接肝細胞に対して効果を持ちうる事が明らかになった。今後、これらの知見を基に、動物モデルにおける作用につき更なる見当を行っていく予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Increased production of ADAMTS13 in hepatic stellate cells contributes to enhanced plasma ADAMTS13 activity in rat models of cholestasis and steatohepatitis.2009
Author(s)
Watanabe N, Ikeda H, Kume Y, Satoh Y, Kaneko M, Takai D, Tejima K, Nagamine M, Mashima H, Tomiya T, et al.
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Journal Title
Thrombo Haemost 102
Pages: 389-396
Peer Reviewed
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